境界性パーソナリティ障害と中医学的アプローチ

英語表記:
Borderline Personality Disorder (BPD)
Emotionally Unstable Personality Disorder
境界性パーソナリティ障害とは
境界性パーソナリティ障害(BPD)は、感情の不安定さや対人関係の混乱、自己のイメージの揺らぎを特徴とする精神疾患です。特に若年女性に多く見られ、リストカットなどの自傷行為を繰り返す例もあります。

パーソナリティ障害(ドクターズ・ファイル)
特徴
見捨てられることへの強い不安から、感情が激しく変動します。自傷行為や突然の怒り、極端な理想化と否定など、人間関係に大きな困難を抱えることが多く、自身を傷つけることでつながりを保とうとする傾向があります。

診断基準(DSM-IV-TR)
境界性パーソナリティ障害は、以下のうち5つ以上が認められることで診断されます:
- 見捨てられることへの過剰な回避行動
- 不安定で激しい対人関係
- 自己像や自己感の不安定性
- 自己を傷つける衝動行動(浪費・性行為・物質乱用など)
- 自傷行為や自殺の脅し
- 顕著な気分反応性
- 慢性的な空虚感
- 不適切な怒りとその制御困難
- ストレス下での妄想的観念や解離症状

中医学・鍼灸からの視点
中医学では、この障害を「心神不寧(しんしんふねい)」「肝気鬱結(かんきうっけつ)」などに分類し、気血の巡りや五臓六腑のバランスの乱れが根底にあると見立てます。
治療のポイント:
- 肝の疏泄(そせつ)機能を整えることで感情の波を穏やかにする
- 心神を安定させることで不安や衝動性を軽減
- 脾を補い、消化吸収と気血の生成を改善する
整身・整息メソッド
心身の安定には、日常的な「整身(姿勢の調整)」「整息(呼吸の調整)」が非常に重要です。
簡単な実践方法:
- 静かな環境で背筋を正し、腹式呼吸を意識する
- 毎日5〜10分、自分の呼吸を数えながら座る習慣をつける
- 感情が揺らいだときこそ深呼吸し、身体の感覚に意識を戻す
境界性パーソナリティ障害の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
「神門」「太衝」「内関」「百会」など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
参考文献
境界性パーソナリティ障害 岡田尊司
幻冬舎 2013
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関連外部リンク
What is borderline personality disorder (BPD)?
Mind
Symptoms - Borderline personality disorder
Crown
Borderline personality disorder - Symptoms and causes
Mayo Foundation for Medical Education and Research (MFMER).