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経絡・経穴(ツボ)

太衝(たいしょう)

英語
Liver(LV)3
Tai Chong(Great Surge)

太衝(たいしょう)(兪土穴)(原穴)

足の厥陰肝経3
The Liver Meridian of Foot-Jueyin

太衝
たいしょう
taisho

取穴部位
足背、第1・第2中足骨の間を足首方向へ指を滑らせていき、骨の交わるやや手前の陥凹部。
押して鈍痛やズーンとした重だるさが響くポイント。肝経の要穴。

筋肉
第1背側骨間筋(足背深層の筋肉)

運動神経
外側足底神経

知覚神経
深腓骨神経

血管
第1背側中足動脈

主治


名前の由来
「太」は“大いなる・根本的な”、“衝”は“突き上げる力・勢いよく通じる”という意味を持ちます。 つまり太衝とは、**生命力が内側から突き上げて流れ出す“肝気の噴水口”**のような存在です。

肝経の原穴であり、「気血の源に手を添える」場所であることから、 まさに**人の“本音”や“本心”が、身体に現れてくる交差点**とも言えるでしょう。

臨床的意義と現代的活用
施術者へのヒント
太衝は“手を当てた瞬間に、相手の深層が動く”特異な感覚を持つツボです。 その反応は、単なる肉体的なものではなく、**精神・感情に深く入り込んでいる証拠**です。

押しながら話を聞くと、患者が無意識に閉じ込めていた“想い”がぽつりと語られ出すことがあります。 それは「太衝=心の交通整理の始点」であるという、古代からの智慧の裏付けとも言えるでしょう。

東洋哲理との関係
東洋医学における“肝”は、感情の流れと人生の舵取りを担います。 太衝はその根本であり、**「気が滞れば情も滞る、気が通れば情も通う」**を体現する場所です。

ゆえにこのツボは、「心が揺れる時こそ足元を整える」という教えの象徴。 混乱した時代を生きる私たちにとって、**内なる秩序を取り戻す“静かな力”**がここにあります。

足の厥陰肝経

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