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懸釐(けんり) |

「髪際の境界にぶら下がるツボ」
“思考と感情”“自分と他者”の境界線を整える象徴的役割
精神的な「断捨離」「切り替え」をサポートするツボ
優柔不断、感情過多、感受性の過敏さに対する心理的サポート点
英語
Gall Bladder(GB)6
Xuan Li(Suspended Tuft)
懸釐(けんり)
足の少陽胆経6
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
懸釐
けんり
kenri
取穴部位
頭維穴の下3寸、側頭部の髪際で、側頭髪際と鬢髪(もみあげ)の髪際が交わるあたり。
こめかみのやや下、軽く押すとズンとした響きが出やすい部位。
噛みしめや歯ぎしりの習慣がある人では、押すと痛みを感じることが多い。
筋肉
側頭筋、側頭頭頂筋
運動神経
顔面神経(側頭枝)、三叉神経(下顎神経)
知覚神経
耳介側頭神経
血管
浅側頭動脈前頭枝
主治
- 側頭部の緊張型頭痛・片頭痛
- 顎関節症、歯ぎしりによる側頭筋のこわばり
- 耳の閉塞感や耳鳴り
- ストレスによる自律神経の乱れ、情緒不安定
名前の由来(語源)
「懸」は“吊るす・ぶらさがる”、「釐」は“区切る・整理する・髪際”という意味を持つ漢字。
懸釐とは「髪際の境目に吊り下がるように位置するツボ」という意味合いであり、**頭と顔、思考と感情の境界線にある経穴**と解釈される。
そのため、感情が頭にのぼり過ぎたとき、**心身の“区切り”をつけ直す**役目があるともいえる。
東洋医学的意義
- 足の少陽胆経に属し、頭部の「風熱」「肝火」の上昇を抑える要穴。
- 特に**怒りや苛立ちによって側頭が熱を帯びたとき**に効果的。
- 「胆は決断を主る」とされ、迷いによる精神疲労・優柔不断な思考に働きかける。
精神的な象徴・意味
懸釐は、**「自他の境界を見失っているとき」に意識すべきポイント**でもある。
人に振り回されやすい、感情移入しすぎて疲れてしまう……そんな時、ここに軽く触れることで、**頭の熱を静め、自分の軸に戻る感覚**を取り戻せる。
“切るべき縁”や“抱えすぎた思考”を手放し、思考の整理を促す「断捨離のツボ」とも呼べる存在。
臨床活用の一例
- 患者が「人のことばかり考えてしまって自分を見失っている」と訴えるときに用いる。
- 頭重感やこめかみのこわばりを訴える人に、肩の治療と組み合わせると効果的。
- 不眠時には百会と併用することで、上衝した気の沈静化が期待される。

→曲鬢(きょくびん)
←懸顱(けんろ)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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