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率谷(そっこく) |

英語
Gall Bladder(GB)8
Shuai Gu(Valley Lead)
率谷(そっこく)
足の少陽胆経8
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
率谷
そっこく
sokkoku
取穴部位
耳介の頂点と同じ高さで、角孫(かくそん)穴から上に約1寸5分、側頭部のやや後方に位置する。
側頭筋の膨隆部にあり、開口・咀嚼の動きで動きやすく、軽く押すと「ズーン」とした放散感が得られることもある。
筋肉
側頭筋、側頭頭頂筋
運動神経
顔面神経(側頭枝)、三叉神経(下顎神経)
知覚神経
耳介側頭神経、小後頭神経
血管
浅側頭動脈の枝
主治
- 片頭痛・側頭部痛・緊張型頭痛
- 耳鳴り・聴覚過敏・耳閉感
- 歯ぎしり・顎関節の違和感
- 風熱による感冒・顔の火照り
- 精神的ストレス・思考の停滞
名前の由来(語源)
「率」は“導く、先導する”という意味。「谷」は“窪み・経気の通り道”を指す。
「率谷」とは、“経気(エネルギー)の流れを谷間から上へ導く要所”を意味する。
この部位は、耳のすぐ上で、外界の音や情報に触れる場であると同時に、**“内側に入り込んだ考えや感情を、外へと率いて放出する場所”**でもある。
東洋医学的意義
- 胆経が頭部を巡るこの経穴は、頭の「熱」を調整し、風熱や肝陽上亢に対応。
- 「耳と胆は密接に関連する」とされ、耳の不調(聴覚異常・耳鳴り・耳閉感など)に広く応用される。
- 思考が偏ってグルグルしやすいとき、「耳から外を聞く」ことで視点を切り替えるサポートになる。
精神的象徴・内的意義
率谷は、**“心の音”を外の世界へ導くツボ**。
思い悩んで「耳が痛い」ようなとき、過剰な情報にさらされて頭がパンパンなとき、率谷を使うことで“聴く”意識が調和されていく。
自分の内側の声に耳を澄ませるために、まずは**“外の喧騒”を整える場所**ともいえる。
「導く谷」として、**考えすぎのエネルギーを静かに大地へ戻す中継点**でもある。
臨床的な応用
- ストレス性の片頭痛・緊張型頭痛に、太陽・風池などと併用。
- 耳鳴りのある患者に、翳風・聴宮などとともに組み合わせると相乗効果。
- 「考えすぎて眠れない・気が滞っている」と訴える患者へのリセットポイント。

→天衝(てんしょう)
←曲鬢(きょくびん)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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