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環跳(かんちょう) |

**“環跳=跳ね出すための循環口”**
精神的に“進めない”“逃げられない”と感じている人へのツボ
英語
Gall Bladder(GB)30
Huan Tiao(Jumping Round)
環跳(かんちょう)
足の少陽胆経30
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
環跳
かんちょう
kancho
取穴部位
股関節を深く屈曲させたときに現れる股関節横紋の外端で、大転子の前上方にある陥凹部に取る。側臥位または立位で触知が明確。
筋肉
中殿筋、大腿筋膜張筋
運動神経
上殿神経
知覚神経
上殿皮枝
血管
上殿動脈
主治
- 坐骨神経痛、梨状筋症候群
- 股関節痛、大転子部のこわばり
- 下肢麻痺・脚の冷感・運動障害
- 歩行困難、足を上げづらい状態
- 片足に頼った生活習慣による左右差の調整
名前の由来(象徴的な解釈)
「環」は“めぐる・囲む”という意で、「跳」は“はねる・跳躍する”意を持つ。
つまり「環跳」は、**骨盤帯をぐるりと巡る気血が、下肢へと“はねるように”流れる跳躍点**である。
この部位は、上体の安定と脚の動作が交わる“運動の出発点”とも言える。
東洋医学的意義と現代的応用
- 胆経の要穴として、下肢外側へのエネルギーの流れを強く促す「起点」であり、滞れば足が上がらず、動作が鈍くなる。
- 「環跳」が詰まると、“跳べない・逃げられない・進めない”といった心理的停滞感が現れやすく、**心身の“逃げ場”を取り戻す象徴点**ともなる。
- 大転子の動きに影響されるため、**骨盤の回旋・傾斜と関連する腰痛・膝痛にも有効**。
臨床応用と施術のヒント
- 慢性の坐骨神経痛では、「環跳」〜「風市」〜「陽陵泉」への連続刺鍼が、経絡の通りを回復させやすい。
- 身体の回転動作(ゴルフ・野球など)を行う人のメンテナンスには、「環跳」の圧痛・硬結を常にチェック。
- 気力が低下し「足が出ない」ような虚証傾向には、「環跳」を温灸で穏やかに活性化する。

→風市(ふうし)
←居髎(きょりょう)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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