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脳戸(のうこ) |

「脳の扉を開けて、風を通す」= 思考のリセット、感覚の目覚め
英語
Governor Vessel(GV)17
Nao Hu(Brain's Door)
脳戸(のうこ)
奇経 督脈17
The Du Meridian (Dumaixue)
脳戸
のうこ
noko
取穴部位
外後頭隆起上際の陥凹部
後頭骨の真ん中にある膨らみ(後頭結節)のすぐ上にあり、頭蓋と脊柱を結ぶ“脳の関所”
筋肉
後頭筋、僧帽筋上部(浅層)
運動神経
顔面神経(後頭筋枝)
知覚神経
大後頭神経(C2)
血管
後頭動脈(耳介後動脈との吻合部近く)
主治
- めまい・ふらつき・高血圧性頭痛
- 記憶力低下・集中困難・物忘れ
- 精神的疲労・脳過労・ストレス性脱毛
- 耳鳴り・難聴・平衡感覚異常
- 頭部外傷後の後遺症
名前の由来(オリジナル解釈)
「脳戸」とは、「脳(意識・魂)」の「戸(とびら・関門)」という意味。 古代の人々は、頭蓋骨と脊髄の接合部を、**魂の出入り口・知覚の開閉口**と捉えていた。 現代的にいえば、**“脳のデータセンター”と“身体の情報網”とのインターフェース**にあたる。 ここが詰まると、頭の中にこもった熱や情報が滞り、精神的にも身体的にも「ぼんやり・重だるい」状態になりやすい。
中医学的意義
- 督脈は「陽脈の海」とされ、全身の陽気の循環に深く関与する。脳戸はその最上部に位置する通関点。
- 脳は「髄海(ずいかい)」と呼ばれ、脳戸はその“海の出入り口”。脳気の流れをコントロールする。
- 脳戸の閉塞は、精神疲労・意識混濁・陽気鬱滞の原因となる。
象徴的な意味
- 脳という“最も高位の制御塔”の玄関口。意識・記憶・アイデンティティの出入り口。
- 「頭でっかち」になったとき、つまり**思考が詰まりすぎている時に“風通し”をよくする場所。**
- スピリチュアル的には、“魂と肉体の接合点”とも解釈できる。ここを整えると、自我と魂が一致しやすくなる。
臨床応用のヒント
- スマホやパソコンによる「情報過多疲れ(=デジタル脳過労)」に特効
- 睡眠の質が悪い人、夢見がちな人、脳の疲労感を訴える人に
- 視覚・聴覚・平衡感覚など“五感のセンター”としてのケアにも◎
セルフケア・意識法
- 両手の中指で優しく脳戸を1〜2分間円を描くようにマッサージ
- 深呼吸とともに「今、自分の“脳の扉”を開いて、新鮮な風を入れる」と心で唱える
- 朝、太陽の光を浴びながらこのツボに手を当てると、1日の集中力が高まりやすい
補足:現代人の“過剰入力”はまずここにたまる
現代人の多くは、**感覚器官から大量の情報を常に受け続けている**。 脳戸は、その情報の「入り口」とも「排出口」とも言える。 ここが開くと、**頭がクリアになり、目が冴え、感覚が冴える**。 まさに「知と感性の扉」。

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