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顖会(しんえ) |

「情報の奔流を鎮め、静かな神性と再びつながる“心の泉”」
英語
Governor Vessel(GV)22
Xin Hui(Fontanel Meeting)
顖会(しんえ)
奇経 督脈22
The Du Meridian (Dumaixue)
顖会
しんえ
shine
取穴部位
前髪際から2寸(約6cm)後方の正中線上、大泉門(乳児期に開いている前頭部の柔らかい部位)に相当。
成人では帽状腱膜の下に頭蓋骨が閉じているが、そのエネルギー的“名残”が残る場所。
筋肉
帽状腱膜
運動神経
―(直接支配なし)
知覚神経
眼窩上神経
血管
眼窩上動脈
主治
- 前頭部の痛み、圧迫感、精神的ストレスによる頭重感
- 不眠、多夢、寝つきの悪さ
- 鼻づまり、呼吸が浅くなる症状
- 眼精疲労、目の奥の詰まり
- 考えすぎによる心神の乱れ
名前の由来(独自解釈)
「顖(しん)」とは「大泉門」=頭の前方にある柔らかい骨の接合部を意味する古語。 「会(え)」は「交わる・集まる」の意。すなわち、**顖会とは“精神の開かれた入り口が交わる場所”**を示す。 乳児期、ここが柔らかく開いているのは、**外界からの情報や氣を純粋に受け入れる「無垢な感性」**の象徴でもある。 成人になって骨が閉じても、エネルギーの通り道としては活性しており、**「感性・直観・神意識」の通路**となる。
中医学的意義
- 督脈を通じ、脳の活動・神志(しんし)を調整する重要部位
- 「陽気の昇りすぎ」や「思慮の過剰」による精神過敏を抑える
- 百会・前頂とともに、精神活動を整える“上焦のコントロールセンター”の一つ
象徴的意味(スピリチュアル的含意)
- “神の門”とされるツボ──直感やインスピレーションの通り道
- 「開いたままの意識」に偏ったとき、ここを鎮めることで地に足を戻す
- 創造力と理性の交点、“天と人をつなぐ通信口”として働く
臨床応用・活用例
- 前頭部に詰まり感があるとき、軽く押圧しながら深呼吸→視界がクリアになる
- 頭が冴えすぎて眠れない人に、顖会を温めることで静かな眠りへ導く
- 過敏・神経質・人の氣を受けやすいタイプに、中心軸を整えるツボとして使用
セルフケア法(現代人向け)
- 夜、スマホやPCで目や前頭葉を酷使した後に、顖会を中指で10秒×3セット圧迫
- 深い呼吸と共に、顖会から百会へ向かって意識を後ろに流すイメージ
- 創造活動(芸術・表現・企画)を始める前に、顖会に軽く触れ「準備完了」の合図を送る
補足:なぜ現代人に必要か?
「情報を取りすぎる」時代において、顖会は常に“開きっぱなし”になりやすい。 スマホ、SNS、広告、人間関係──**全方向から侵入する情報によって、精神が“外”に漏れ出している**。 このツボは、**精神的バリアを張ると同時に、内側の静けさを再び呼び戻すスイッチ**である。 子どものような柔らかさを持ちつつ、大人の意識で統合する──そんな知恵を蘇らせるための場所が「顖会」である。

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