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神庭(しんてい) |

「内なる神が帰ってくる静寂の中庭」
英語
Governor Vessel(GV)24
Shen Ting(Spirit Court)
神庭(しんてい)
奇経 督脈24
The Du Meridian (Dumaixue)
神庭
しんてい
shintei
取穴部位
前髪際を入ること5分(約1.5cm)、正中線上。
額の最前線にあたる位置で、外界との最初の接点とも言える場所。
目と眉の中間からまっすぐ上に向かって触れると、わずかな凹みとともに静寂を感じやすい。
筋肉
帽状腱膜、前頭筋
運動神経
顔面神経(前頭枝)
知覚神経
滑車上神経、眼窩上神経
血管
滑車上動脈、眼窩上動脈
主治
- 前頭部痛、額の重だるさ
- 精神不安、動悸、焦燥感
- 不眠、浅い眠り、夢の多い睡眠
- 鼻づまり、鼻血
- 目の疲れ、眩しさへの過敏反応
名前の由来(オリジナル解釈)
「神」とは中医学における「精神・意識・魂の明るさ」の象徴。 「庭」とは庭園、つまり“整えられた空間”を意味し、外から神が訪れるための“迎え入れの場”ともいえる。 ゆえに「神庭」とは、**意識が整う空間/魂の静寂が宿る前庭**を表し、 混乱した思考や心を一度「場に戻す」ような、**精神の“玄関口”**として働くポイントと解釈できる。
中医学的意義
- 心神不安を鎮め、「神明」を守る作用がある
- 上焦の気の巡りを整え、額〜目〜鼻の気血を和らげる
- 「百会」や「上星」と連携し、督脈の気を前方から支える
象徴的意味(スピリチュアルな視点)
- 「神が訪れる前室」として、瞑想や祈りの前に整える場所
- 外界の情報と内界の沈黙の境界にあり、意識の門番的存在
- 「気」が頭に上がり過ぎてしまったときに、その気を“整える場”として重要
臨床応用・活用例
- 強い不安感を訴える患者に、静かな呼吸とともに指先で軽く接触
- 前頭葉の疲労、アイデアが出ない、思考が詰まっているときのリセットポイントとして
- 「眠れない夜、神庭に手を当てて5呼吸」──患者にセルフケア法として指導
セルフケア法(現代人向け)
- 深呼吸と共に、神庭に指先でやさしく触れる。吸気で気を集め、呼気で手放す。
- 画面を見過ぎた後、神庭〜上星〜百会を撫で上げて意識を「頭から下」に戻す
- 「ここに“整う場”がある」とイメージして、緊張時や不安時にそっとタッチ
なぜ今「神庭」が必要か?
情報過多・不眠・感情の浮き沈み──現代人の“感覚中枢”は常に飽和状態。 神庭はその最前線で、私たちを守る“精神の結界”でもある。 この一点に触れることで、**散ったエネルギーが中央に集まり、呼吸と共に心が整う**。 内と外の中間点であり、**魂が一息つくための静寂の庭**──それが神庭である。

→素髎(そりょう)
←上星(じょうせい)
→手の太陰肺経
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