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素髎(そりょう) |

「鼻先に気が集まるとは、心が先走ることなり。ゆえにこの穴を通じて、急な混乱も正すべし」
「生命の灯が消えかけた時、素髎に火を灯せば、再び道が開かれる」
英語
Governor Vessel(GV)25
Su Liao(White Bone Hole)
素髎(そりょう)
奇経 督脈25
The Du Meridian (Dumaixue)
素髎(そりょう)
soryo
取穴部位
鼻尖の中央陥凹部。鼻柱の最も下、両鼻孔の間にある小さなくぼみに取る。皮膚の柔らかさとわずかな湿気が目安となる。鼻の呼吸を一度止め、静寂の中で探ると正中の“気の出入り口”としての存在感が感じられる。
筋肉
皮膚直下には明確な筋層はなく、皮下組織を通して表情筋(鼻筋など)と間接的につながる。
運動神経
顔面神経の枝が表情筋に分布し、間接的にこの部位に影響。
知覚神経
三叉神経・第1枝(眼神経)の外鼻神経枝が主に支配。
血管
顏面動脈、鼻背動脈の枝が分布し、浅層に細かく網の目状の毛細血管を形成している。
主治
・鼻閉(鼻づまり)、鼻出血(止血点として)
・昏厥、急な気絶や倒れ
・熱中症、日射病などによる意識障害
・突然の呼吸停止時の応急措置(刺激点)
・嗅覚障害、鼻の通りの不全感に伴う不快症状
名前の由来(オリジナル解釈)
「素」は“元のまま、飾りのない状態”を指し、「髎」は“穴・通路”を意味する。
すなわち「素髎」は、「本性のままに気が通る通路」、あるいは「外界の“気”が最も純粋な形で体に出入りする門」ともいえる。
このツボは**呼吸、匂い、意識という“生きている証”に直結する場所**にあり、まさに生命の“入口と出口”の象徴でもある。
その他の重要事項(オリジナル視点)
・東洋医学では鼻は「肺の竅(あな)」とされ、肺の調和の乱れが鼻に現れやすい。このツボは肺気の開闢点(かいびゃくてん)として、呼吸の再起動ボタンのような役割を果たす。
・昏倒時に素髎に刺激を与えることで「魂(神)の座」を呼び戻すとされ、意識の“点火スイッチ”として非常に古くから救命に用いられてきた。
・現代の嗅覚障害やパニック時の過呼吸にも、鼻と神経・脳との密接な関係から、素髎の活用が見直されている。
・また、古代の文献には「此穴、精神の出入り処なり」と記され、感情や気分が“鼻先に出る”ことを象徴するツボともいえる。

→水溝(すいこう)
←神庭(しんてい)
→手の太陰肺経
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