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行間(こうかん) |

英語
Liver(LV)2
Xing Jian(Moving Between)
行間(こうかん)(榮火穴)
足の厥陰肝経2
The Liver Meridian of Foot-Jueyin
行間
こうかん
kokan
取穴部位
足の母趾と第2趾の間、第1中足指節関節の前方外側の陥凹部
※座位または仰臥位で足指をわずかに開いたとき、皮膚の温度と質感の変わる“間”に位置します
筋肉
第一背側骨間筋(深層に位置)
運動神経
—
知覚神経
深腓骨神経
血管
第1背側中足動脈
主治
- 目の充血、かすみ、疲れ(肝火上炎)
- 頭痛、側頭部痛、怒りに伴う頭重感
- 月経痛、乳房脹痛(肝経の鬱熱)
- 不眠・多夢・精神不安
- 手足のしびれ、軽度の痙攣
名前の由来
「行間」とは、“行くところの間(あわい)”という意味を持ちます。 このツボは、肝経の流れが**第一指から第二指へ向かう分岐点**にあり、 **気血が“間”を通って次の段階へ移行する通路**に相当します。
「行」は“移動する・進む”、「間」は“空間・すき間・余白”。 つまりこのツボは、**感情の停滞や鬱結をほどき、次の行動へと導く“間の智慧”**が宿る場所です。
臨床的意義と現代的活用
- 怒りや焦りで気が頭部に上がりすぎた時、「気の昇騰を足元から下ろす」鎮火ポイントとして活用
- 目の不調や顔面紅潮、イライラなど、“感情の噴出”に関係する症状に対して高い即効性あり
- 行動に移せない葛藤や、心が締めつけられている感覚にも効果的
- 「歩きたいけど、心がついてこない」ような状態に、心身の架け橋として
施術者へのヒント
行間は“行動と感情の接点”に位置します。 肝の疏泄作用が詰まると、怒り・焦燥・過緊張として表れます。 そんな時はこのツボを通して、「今ここに戻る感覚」「気を和らげる流れ」を促すことで、 **患者の「言葉にならない訴え」が自然とほぐれ始める**ことがあります。
また、歩き出す前に心が揺れている人には、 このツボに軽い圧で「足を動かす準備」を与えることも効果的です。
東洋哲理との関係
肝は「将軍の官」とも言われ、計画や決断を担う精神活動に密接です。 行間はその“命令”が「思い」から「実行」に切り替わる通路。 言い換えれば、**意図が現実化する前の“内なる対話空間”**とも言えます。
行き詰まりの時こそ、行間に宿る“余白”が力を発揮します。

→太衝(たいしょう)
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→任脈
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