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経絡・経穴(ツボ)

蠡溝(れいこう)

英語
Liver(LV)5
Li Gou(Woodworm Canal)

蠡溝(れいこう)(絡穴)

足の厥陰肝経5
The Liver Meridian of Foot-Jueyin

蠡溝
れいこう
reiko

取穴部位
内果(うちくるぶし)上方5寸、脛骨内側縁のすぐ後ろ、筋肉と骨の間に指がはまる陥凹部に取る。
足をやや外反させると指が自然と滑り込む“感情の通り道”のような位置にある。

筋肉
後脛骨筋、長趾屈筋の筋間

運動神経
脛骨神経(間接的支配)

知覚神経
伏在神経

血管
前脛骨動脈の枝

主治


名前の由来
「蠡」は“ひさご(ひょうたん)”の意。「溝」は“流れ・通り道”を意味します。 つまり「蠡溝」とは、**感情や精のエネルギーがひょうたん状に渦巻きながら流れる“深層の通路”**を指しています。

肝経は“情志”と深く関係し、このツボはとくに**心に溜め込まれた「未消化の情動」や「性エネルギーの停滞」**に作用します。 抑圧され表現されなかった怒りや欲望が、内臓や下肢に現れる前段階をこのツボが受け止めてくれるのです。

現代的な意義と臨床的ポイント
東洋哲学との関係性
絡穴とは、本経と別の経絡を“つなぐ”役割を持つ特別な経穴。 蠡溝は「**心と性、内と外、感情と行動の連絡橋**」のような存在であり、**断絶した自己との対話を再開させる場所**でもあります。

感情が澱のように沈殿してしまったとき、人は身体の中に「詰まり」を感じます。 蠡溝に触れるとは、**その詰まりを静かに溶かし、心がもう一度自由に流れ出すためのきっかけ**を与える行為なのです。

怒りでも、涙でも、それは流れ出るときに「命」となります。 蠡溝は、**命の流れをせき止めない“肝の出口”**なのかもしれません。

足の厥陰肝経

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