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経絡・経穴(ツボ)

急脉(きゅうみゃく)

存在の根源に関わる要点

英語
Liver(LV)12
Yin Lian(Yin Corner)

急脉(きゅうみゃく)

足の厥陰肝経12
The Liver Meridian of Foot-Jueyin

急脉
きゅうみゃく
kyumyaku

取穴部位
仰臥位で股関節を軽く外転させた状態で、
曲骨(任脈)から外方2.5寸、そこからさらに下方1寸。
恥骨筋と長内転筋の交わる部分に位置する。
触診では大腿動脈の拍動の際端、鼠径部に近く慎重な取穴が求められる。

筋肉
恥骨筋、長内転筋

運動神経
大腿神経(恥骨筋)
閉鎖神経(長内転筋)

知覚神経
陰部大腿神経、腸骨鼠径神経の枝

血管
大腿動脈、浅鼠径動脈の枝

主治


名前の由来
「急」は“急所”や“急激な変化”を、「脉」は“脈”=気血の流れを意味する。 つまり「急脉」は、**気血が最も敏感に反応しやすい要所**を示しており、
生命の“エネルギー中枢”である骨盤内の動静をダイレクトに反映する経穴である。

古典には「精脉の門」とも記され、**生殖の門・性の中枢**として知られる。 また、“急”という言葉が使われているのは、ここに滞りが生じると**全身の気血が瞬時に不調へ傾く**ことを示唆しているとも考えられる。

臨床的意義(独自視点)
東洋哲学的考察
急脉は、**“命門”の下流にあたる補助中枢**であり、「生命の泉」が湧き出る起点でもある。 気の生成・精の貯蔵・感情の開放の3点が交差する場所と考えられ、
ここが閉じていると人は“喜びを感じにくくなる”傾向がある。

つまり、**急脉の開放は、単なる性機能回復ではなく、“生きる実感”を取り戻すための鍵**となる。
心身が深いレベルで閉じてしまった人への一手として、丁寧に、意識的に扱われるべき経穴である。

補足 - 急脉と陰廉・足五里を結ぶラインは、いわば“生命エネルギーの地下水脈”。 - 手技療法で使う際は、**刺激の強さより「タイミング」や「共鳴の深さ」**が問われる。 - 高ぶった気を静め、停滞した精を動かす、陰陽反転点としての役割も持つ。

足の厥陰肝経

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