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経絡・経穴(ツボ)

天池(てんち)

天池とは、感情の源泉であり、愛と悲しみの受け皿。

「天池」は、心包経の始まりであり、心の守りとしての意味が深いポイントです。

それは単なる解剖学的な位置ではなく、“人が心を受け入れる場所”として機能していることを感じるツボです。

英語
Pericardium(PC)1
Tian Chi(Celestial Pool)

天池(てんち)

手の厥陰心包経1
The Pericardium Meridian of Hand-Jueyin

天池
てんち
tenchi

取穴部位
乳頭中央(乳中)から外側へ1寸、第4肋間に位置する。
大胸筋の上、鎖骨下から肋骨にかけての弧状のラインを指でたどると、呼吸とともに軽く動く点がある。

筋肉
大胸筋、小胸筋、肋間筋

運動神経
胸筋神経、肋間神経

知覚神経
肋間神経外側皮枝

血管
胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

手の厥陰心包経

主治(臨床応用)
・心悸(動悸)、胸の緊張、心のざわつき
・乳房痛、乳腺炎、月経前症候群に伴う胸部不快感
・ストレス性の胸苦しさ、深く息を吸うと痛む症状
・腕のしびれ、手のひらの熱感(心包経に沿った症状)

天池は、心の「守り」となる心包が大地(身体)に初めて現れる泉。

名前の由来(オリジナル解釈)
「天池」とは、“天(心神)の意志”が、身体に降りてくる最初の池(水源)を意味する。
「池」は静けさと深さを宿す象徴でもあり、**感情の波立ちを受け止める“受容の場”**とも解釈できる。

▶ **天池は、感情の源泉であり、心の平穏を取り戻す最初のポイント。**

象徴的・精神的な意味
・心を「外界の刺激」から守る心包のはじまり
・言葉にできない「胸の奥の痛み」をそっと受け止める場
・天から降りてくるインスピレーション(直感)を受け取る器

天池に触れるとき、感情という“水”が静かに整えられていく。

臨床応用のヒント
・「人に言えない苦しみ」を抱えた人ほど、ここが詰まりやすい
・乳房まわりのトラブル、授乳期の違和感に丁寧な手技刺激が有効
・心の揺れ(不安感・悲しみ)を体から整えたいときの第一選択穴

セルフケア・養生法
・両手をそっと胸に重ねて深呼吸、天池の周辺をゆっくり円を描くように撫でる
・胸に熱がこもる、または冷えを感じるとき、温灸や手掌で温めるだけでも効果あり
・寝る前にここに意識を向けて呼吸を整えると、安眠しやすくなる

詩的な表現
・「天池は、天と心がささやきを交わす静かな泉」
・「胸に満ちるものは、言葉よりも先にここへ流れ込む」
・「波立つ心を映す鏡、そこに手を添えれば世界が静まる」

天池は、“心が人間という器に宿る”とき、最初に触れる「水の祠」。
ここが枯れていれば、愛も悲しみも胸の中に滞る。

→天泉(てんせん)

←中衝(ちゅうしょう)

→手の少陽三焦経

←足の少陰腎経

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