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経絡・経穴(ツボ)

腕骨(わんこつ)

「心の奥で決めた意志が、手のひらに宿る場所」

やりたいことがあるのに、動けない。

決断したはずなのに、なぜか手が止まる——

そんなとき、腕骨に手を添えてみてください。

意志の芯が、再びあなたの行動に流れ始めるかもしれません。

英語
Small Intestine(SI)4
Wan Gu(Wrist Bone)

腕骨(わんこつ)(原穴)

手の太陽小腸経4
The Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang

腕骨
わんこつ
wankotsu

取穴部位
手背尺側、第5中手骨底と三角骨の間の陥凹部。
手を軽く握り、手背を観察すると、小指の延長線上にくぼみが現れる箇所。
関節の遊び(joint play)が多い部分であり、軽い押圧でも反応が出やすい。

筋肉
小指外転筋、尺側手根伸筋腱の一部との交差部位

運動神経
尺骨神経(手内筋支)

知覚神経
尺骨神経浅枝

血管
尺骨動脈背側枝、第5背側中手動脈

手の太陽小腸経

主治
・手首痛、腱鞘炎、小指や環指のしびれや脱力感
・耳鳴り、聴力低下、頭の「こもる感じ」や耳閉感
・首から肩、腕にかけての放散痛や重だるさ
・情緒不安定、不眠、精神疲労、思考過多による身体疲労
・小腸経の原穴として、消化吸収機能の調整にも用いられる

名前の由来(オリジナル解釈)
「腕骨」とは、文字通り“腕にある骨”という単純な語ではあるが、
ここで言う「骨」は単なる構造物ではなく、支え・芯・意志の象徴でもある。
つまり、腕骨とは「**腕(行動)の背骨となる意志の支点**」という意味を持つ。
手を伸ばし、掴み、支えるという“意志の表現”に関わるこのツボは、
**心と身体の橋渡しとしての手の原動力**に深く関与している。

中医学的意義
・小腸経の「原穴」として、経脈全体の“本質的な力”を整える作用を持つ。
・原穴は臓腑の“元気の出入口”であり、小腸の機能(選別・吸収)を調整する要穴。
・また、**外界からの情報(視・聴・感覚)と内部の感情処理の仲介役**を担う。

現代的応用・象徴的意義
・スマートフォンやPC作業で酷使されがちな“現代人の腕”における
 「意志と実行の断絶」をつなぎ直すためのポイント。
・**「やる気はあるのに体が動かない」「言いたいことが言えない」**など、
 心と行動の齟齬が起きているときに、腕骨はその**起点を支え直す**。
・また、腕骨は「見えない背中の意志を手へ届ける中継点」として、
 **物事を掴む・離す・手放す・選び取る**という判断力にも影響を与える。

セルフケアのヒント
・手首の疲れが気になるとき、手の甲側からゆっくりと腕骨を押圧しながら深呼吸。
 まるで「今日という日を、ちゃんと握りしめて終える」ような感覚で。
・感情が湧き上がっても、行動に移せないとき、
 腕骨に優しく触れることで“踏み出す一歩”の力が蘇ることも。
・また、「掴んだまま手放せない感情・関係性」をほどくきっかけにもなる。

注意点
・腱鞘炎や関節の炎症がある場合は、強い圧迫は避ける。
・骨のキワであるため、刺激は「押し込む」のではなく、「寄り添う」程度が理想的。
・精神的に過敏な状態では、強い刺激で気が上がることがあるため、
 落ち着いた状態で用いるのが望ましい。

→陽谷(ようこく)

←後谿(こうけい)

→足の太陽膀胱経

←手の少陰心経

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