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顴髎(けんりょう) |

「笑顔も涙も、ここから生まれる」
感情を顔に出せない人は多い。
顴髎は、凍りついた笑顔を溶かし、自然な表情を取り戻す経穴です。
表情を取り戻すことは、感情を取り戻すこと。
顴髎の解放は、自分らしい顔への第一歩です。
英語
Small Intestine(SI)18
Quan Liao(Cheek Bone Hole)
顴髎(けんりょう)
手の太陽小腸経18
The Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang
顴髎
けんりょう
kenryo
取穴部位
外眼角の直下、頬骨の下縁に沿ったくぼみ。
笑顔を作ったときに高く持ち上がる部分の骨下に指をあて、軽く圧迫して違和感や圧痛のある点を探すと取りやすい。
軽く押すと心地よい場所が、まさにそのツボである。
筋肉
大頬骨筋、小頬骨筋(深層)
運動神経
顔面神経(頬筋枝)
知覚神経
上顎神経(眼窩下神経)
血管
顔面動脈、眼窩下動脈の枝

主治
・頬部の腫れ、顔面神経麻痺、三叉神経痛
・目の充血、流涙、眼精疲労
・表情筋の硬直、笑顔が作れない、左右非対称の表情
・顔のむくみ、頬のたるみ、法令線の目立ち
・ストレスや怒りを抑圧してきた人の「表情の緊張」
名前の由来(オリジナル解釈)
「顴」は「頬骨」、「髎」は「経気の通り道・空間的な穴」。
つまり「頬骨の下にある空洞(エネルギーの通り道)」という意味。
このツボは、顔に停滞した“氣”を解放し、笑顔を生み出す窓ともいえる。
「笑顔になれない人」の頬は、往々にしてこの部分が“張って”いる。
中医学的意義
・小腸経は「心」に属し、顴髎はその終着点近くに位置することから「心の気」が顔に現れる場所。
・頬骨の硬直は、心火のこもり、肝気のうっ滞、脾の虚弱などが原因で起こる。
・顴髎は、その表情にあらわれた内なる“不調和”を読み取り、気の通りを整える経穴である。
現代的応用と象徴的意味
・マスク生活や人間関係のストレスにより、表情筋の使用頻度が落ちた現代人にとって、「感情の凍結」が起こりやすい。
・顴髎は「無意識の仮面」を溶かすツボであり、真の笑顔を取り戻す手助けとなる。
・美容鍼でも非常に重要視され、頬のリフトアップ、たるみ改善の鍵を握る。
セルフケアのすすめ
・笑顔の状態で軽く頬骨の下を指先で挟むようにし、3〜5秒キープ。
・「笑顔は心の窓」と唱えながら深呼吸することで、心の緊張を解放しやすくなる。
・涙を堪えてきた人は、このツボを通じて「泣ける顔」に戻ることもある。
補足(心と表情のつながり)
・「顔には感情の地図がある」と言われるが、顴髎はまさに“笑いと涙の交差点”。
・人の温かさや柔らかさは、このツボの奥からにじみ出る“氣”によって伝わることがある。
・感情を無理に抑え込まず、表情として自然に表現する力を取り戻すための、“表現解放の起点”として活用したい。
→聴宮(ちょうきゅう)
←天容(てんよう)
→足の太陽膀胱経
←手の少陰心経
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