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聴宮(ちょうきゅう) |

「聴く力」は癒す力でもある
聴宮は、音を「物理的」に聴くだけでなく、
心で聴く・魂で聴くことを象徴する経穴。
「耳鳴りは魂の呼びかけかもしれない」と捉えれば、
この小さなツボが、人生の転機につながる“聴き方”を教えてくれるかもしれません。
英語
Small Intestine(SI)19
Ting Gong(Auditory Palace)
聴宮(ちょうきゅう)
手の太陽小腸経19
The Small Intestine Meridian of Hand-Taiyang
聴宮
ちょうきゅう
chokyu
取穴部位
耳珠(じじゅ:耳のふたのような部分)中央の前のくぼみ。
口を開けると顎関節が動いて陥凹する部位で、浅側頭動脈の拍動部に重なる。
取穴の際は、口を軽く開けて経穴の位置を確認すると正確。
筋肉
外耳道周囲に筋肉は乏しいが、深部には顎関節の靭帯や関節包が存在。
運動神経
下顎神経の咬筋枝が近接(顎関節運動に関与)
知覚神経
耳介側頭神経(下顎神経の枝)
血管
浅側頭動脈

主治
・耳鳴り、難聴、突発性難聴、耳の閉塞感
・顎関節症、咀嚼時の痛み、関節雑音
・側頭部の痛み、頭重感
・感情抑圧による耳の不調(「聞きたくない」状態)
名前の由来(オリジナル解釈)
「聴」は“きく”、“宮”は“重要な場所・神聖な空間”を意味する。
つまり「音を受け入れる神聖な場所」。
これは単に聴覚器官の一部というだけでなく、「何を聴き、何を遮断するか」という精神的選択にも関係している。
人はストレス下で「聞きたくないこと」に対して耳を閉ざすことがあり、その心理が物理的な耳鳴りや閉塞感として表れることがある。
中医学的意義
・小腸経は心と深く関わる経絡であり、「聴宮」は心の“音声受信口”といえる。
・耳鳴りは「腎の虚」「肝火上炎」「痰濁中阻」など多くのパターンがあるが、聴宮はそれらの症状に直接刺激を与え、内臓の反応を引き出す要所。
・心火が上炎すると耳が熱を持ち、腎虚があると音が聞こえにくくなる。
現代的応用と象徴的意味
・情報過多・ノイズ社会に生きる現代人は、“聞きすぎ”で疲れている。
・聴宮は、「必要な声」と「不要な雑音」との境界線を再認識させてくれるツボ。
・また、聴覚過敏のある人や、繊細すぎる気質の人には特に有効。
・「心の奥に届く声だけを選び取る感性」を取り戻すための鍵。
セルフケアのすすめ
・人差し指または中指で、聴宮を軽く円を描くようにマッサージ。
・目を閉じて深呼吸をしながら「聴くことを選べる自分」を意識する。
・就寝前に5分間、聴宮を軽く刺激することで耳の興奮を鎮め、安眠に繋がる。
補足:内なる声を聴く
・「人の声は聴けても、自分の声は聴こえていない」──そう感じる人にこそ必要な経穴。
・聴宮のつまりを取ることで、外の音ではなく内なる直感や本音に耳を傾ける力が蘇る。
・スピリチュアルな観点では「霊的な気づきの入口」とされることもある。
→少沢(しょうたく)
←顴髎(けんりょう)
→足の太陽膀胱経
←手の少陰心経
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