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気舎(きしゃ) |

**気の通り道を整える“中継点”**としての役割を持つ
感情や言葉の“詰まり”に効き、表現を促すツボ
呼吸の乱れやストレスを気の視点から調和する
心と体の「調律」を行う静かなステーション
英語
Stomach(ST)11
Qishe(Qi Abode)
気舎(きしゃ)
足の陽明胃経11
The Stomach Meridian of Foot Yangming
気舎
きしゃ
Kisha
取穴部位
鎖骨の内側端、胸鎖関節のすぐ外側に位置する小鎖骨上窩(しょうさこつじょうか)の中央に取ります。
仰向けで軽く首を反らし、鎖骨の上の柔らかいくぼみに触れることで、正確な位置を見つけやすくなります。
筋肉
広頚筋、胸鎖乳突筋(首の回旋や側屈に関与)
運動神経
顔面神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経
鎖骨上神経(肩・胸上部の感覚)
血管
総頚動脈(心臓と脳を結ぶ大動脈分枝)

主治(古典+現代的応用)
・**咳嗽、喘息、咽喉のつまり感**など、気の通り道(呼吸器系)に関する症状の調整
・**嚥下困難、胸の圧迫感**など、ストレスや不安によって引き起こされる身体反応への応急的な作用
・**神経性の呼吸障害**や、のどの閉塞感を感じるようなパニック時の緩和
・東洋医学では、**気の通り道「気街」**を整える重要な門戸として扱われ、深い呼吸を促す
名前の由来(オリジナル解釈)
「気舎(きしゃ)」とは、“気が集い、一時的に宿る場所”という意味を持ちます。
“舎”は「宿る」「止まる」「安らぐ」の意味があり、気の流れがこの部位で整えられ、**体内の気配分の再調整が行われる中継点**として機能します。
まるで駅や交差点のように、ここで乱れた気が整理され、再び体内を巡り始めるのです。
心理的・精神的側面との関連
・「言葉が出ない」「胸の中に詰まっている感じ」など、表現の詰まりや感情の停滞に対応するポイントです。
・自律神経が乱れて、呼吸が浅くなる人にも効果的で、**落ち着きと深呼吸を取り戻す**きっかけとなります。
・言いたいことを飲み込みがちな人にとって、気舎は**“沈黙の癒し場”**であり、未消化の感情を浄化する働きがあります。
現代的な使い方・応用
・デスクワークや対人ストレスで胸が詰まるような重さを感じたとき、ゆっくり深呼吸しながら気舎を押圧することで、内側から解放感を得られます。
・呼吸法や瞑想の導入時に、気舎を意識することで、**心肺の連動が整いやすくなり、集中力も高まります。**
・カラオケや演説、声を多く使う職業の方にとって、**発声前の調整点**としても有効です。
セルフケア法
・リラックスした姿勢で、鎖骨の内側を軽く指で触れ、ゆっくりと呼吸を繰り返します。
・痛みを感じない程度の圧で、左右交互に軽く押しながら、**「胸が開いていくイメージ」**を持つと効果的です。
・「言えなかったこと」「溜まった感情」をそっと呼吸と共に解き放つイメージで行うと、**精神の鎮静**につながります。
注意点
・大動脈(総頚動脈)の近くであるため、**過度の強圧は禁物**です。特に高血圧や心疾患のある方は専門家の指導のもとで使用してください。
・咳やのどの痛みが急激に悪化している場合は医療的評価も併用してください。
→缺盆(けつぼん)
←水突(すいとつ)
→足の太陰脾経
←手の陽明大腸経
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