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庫房(こぼう) |

庫房は「命の倉庫」として、呼吸と循環の調整に重要な場所
感情をしまい込みやすい人にとっての“心の棚卸しポイント”
現代ストレス社会における呼吸・感情のリセットボタン的ツボ
乳房や胸筋トラブルにも関連が深く、女性への応用性が高い
英語
Stomach(ST)14
Kufang(Storeroom)
庫房(こぼう)
足の陽明胃経14
The Stomach Meridian of Foot Yangming
庫房
こぼう
Kobo
取穴部位
第2肋骨と第3肋骨の間、第2肋間の乳頭線上に取る。
※手を自然に下ろした状態で、乳頭の高さ(成人男性で第4肋間付近)を基準にやや上、第2肋間の外側へ指を滑らせて触知する小さな凹みに位置。
筋肉
大胸筋(胸郭を包む主要筋)、小胸筋(肩甲骨と肋骨をつなぐ)
運動神経
外側・内側胸筋神経(大胸筋・小胸筋の支配)
知覚神経
鎖骨上神経(頚神経叢由来)、肋間神経前枝(第2肋間)
血管
胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

主治(古典的視点と現代応用)
・胸部の張りや痛み、胸悶(胸のつかえ感)
・乳腺炎、乳房緊満感、乳房痛(特に女性ホルモン変動期に)
・呼吸困難、咳嗽(から咳)、気短(呼吸が浅く息切れしやすい)
・心因性の胸痛、不安からくる胸内不快
・胸筋の緊張緩和、肩こりや巻き肩の改善にも活用可
名前の由来(オリジナル解釈)
「庫」とは物を蓄える場所、「房」とは部屋や空間を意味します。
すなわち**庫房とは、“命の蔵(いのちのたくわえ)”を収めた部屋**。
このツボの位置はちょうど肺と心臓に近く、生命活動の中枢である呼吸と循環のエネルギーが集まる場所です。
中医学では「気血の庫(くら)」ともいえる位置にあり、**“胸中のエネルギーを保管し、調整する倉庫”**としての意味を持ちます。
象徴的・エネルギー的意義
・心の奥に仕舞い込まれた感情(怒り、悲しみ、不安)を「胸の倉」にしまい過ぎると、庫房に滞りが生じやすくなります。
・このツボは**「感情の棚卸し」**のような作用を持ち、使い込まれた気の再調整や再活性に向いています。
・特に、日々感情を抑え込んでいる人にとって、庫房は**“自分の内面と向き合う扉”**になる可能性があります。
現代的活用・セルフケア視点
・深呼吸とともに、庫房の部位に両手の指先でやさしく円を描くようにマッサージすると、**胸筋の緊張がほぐれ、感情の詰まりもゆるむ**効果があります。
・仕事や人間関係で胸が詰まるようなストレスを感じるとき、「今、心に何をため込んでいるか?」を自問しながら庫房を意識することで、**心の整理整頓**が促されます。
注意点
・女性の場合、乳腺の近くであり、圧迫や誤刺による不快感が出やすいため、**軽い接触や押圧が基本**。
・肋間神経痛や肋骨の変形、また乳腺疾患が疑われる場合は、専門機関の診断を優先すること。
→屋翳(おくえい)
←気戸(きこ)
→足の太陰脾経
←手の陽明大腸経
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