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経絡・経穴(ツボ)

膺窓(ようそう)

**「胸に開いた感情の窓」**という象徴的名称解釈

情緒エネルギーや呼吸の“風通し”を整える場としての役割

現代の巻き肩・呼吸浅型のストレス体質にマッチするツボ

感情が滞ったとき、呼吸と共に“心の曇り”を晴らす出口として活用

英語
Stomach(ST)16
Yingchuang(Breast Window)

膺窓(ようそう)

足の陽明胃経16
The Stomach Meridian of Foot Yangming

膺窓
ようそう
Yoso

取穴部位
第3肋間の乳頭線上に取る。
※鎖骨下のくぼみから肋骨をたどって指を下ろし、第1〜3肋間の柔らかなスペースを触診して確認。深呼吸時の胸郭の動きや拍動を感じ取りながら、左右対称に触れるのがコツ。

筋肉
大胸筋、小胸筋

運動神経
胸筋神経(外側・内側胸筋神経、C5〜T1)

知覚神経
肋間神経前皮枝および外側皮枝(第3肋間)

血管
胸肩峰動脈胸筋枝、外側胸動脈、肋間動脈

足の陽明胃経

主治
・乳房の腫れ・痛み(特に月経周期に関連する)
・胸部の緊張、呼吸の詰まりや動悸
・情緒の昂ぶり、不安感、過換気症状の補助調整
・咳嗽、喘息、咽喉部のこわばりや違和感
・猫背・巻き肩・胸郭の閉塞感にともなう心身の不快感

名前の由来(オリジナル解釈)
「膺(よう)」は胸を指す言葉で、「窓(そう)」は光や風が通る“開かれた口”を意味します。
つまり膺窓とは、**胸に開いた“風通しの窓”**という意味。
古代において、胸は感情の座であり、「膺窓」は**感情の風が通り抜けるための出口**とも捉えられました。
閉じ込めた悲しみや抑圧された思いが胸に滞ると、膺窓が“曇る”のです。

象徴的・エネルギー的意義
・「胸の窓が閉まると、心が曇る」——膺窓はこの“心の窓”を開け放つツボ。
・怒りや悲しみ、不安などの感情エネルギーが胸に溜まると、呼吸が浅くなり、胸郭が硬くなります。
・膺窓を刺激することは、**感情の風通しを良くし、内側にこもった気を自然に解放する手段**。
・現代では「ため息ばかりついてしまう」「胸が重く息が吸いにくい」といった人に最適。

現代的応用・セルフケア
・スマホ・PCによる巻き肩傾向の人は、胸筋が硬直し、呼吸の質が悪化。
・膺窓を意識して呼吸しながら、ゆっくりとストレッチ(バンザイや後ろで手を組む動き)を行うことで、**胸の“気の通り”が改善され、心まで軽くなる**。
・軽く温灸や指圧を加えることで、不安・胸苦しさ・乳房の緊張感にやさしく作用。

臨床応用メモ
・情緒不安定な患者において、**胸部に軽度の圧痛がある場合、膺窓は“心の出口”としての調整点**となる。
・婦人科疾患(特に乳房・月経周期)では、屋翳・乳根と組み合わせて使うことで、**「胸の循環・感情の流れ・気の通路」を統合的に整える**効果が期待できる。
・精神的な圧迫感を訴えるが、明確な症状がない場合(いわゆる「気の病」)にも有効。

注意点
・乳房の上部に位置するため、女性への施術時はプライバシー配慮を徹底し、丁寧な説明と確認を行うこと。
・圧迫ではなく、**ゆらぎ・振動・温めによる調整が効果的**。

→乳中(にゅうちゅう)

←屋翳(おくえい)

→足の太陰脾経

←手の陽明大腸経

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胃 東洋医学