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経絡・経穴(ツボ)

衝陽(しょうよう)

「陽気の泉」からすべてが動き出す場所

このツボは、エネルギーの噴出口ともいえる非常に大切なポイントです。

体と心のズレを感じたとき、足元の衝陽に戻ると、自分の中心を思い出せるでしょう。

英語
Stomach(ST)42
Chongyang(Surging Yang)

衝陽(しょうよう)(原穴)

足の陽明胃経42
The Stomach Meridian of Foot Yangming

衝陽
しょうよう
shoyo

取穴部位
足背、第2・第3中足骨底間の前方にある陥凹部。
足の甲の中心近くで、足背動脈が最も明瞭に拍動する場所でもある。
この脈動は、まさに「陽気が衝き上がる」象徴ともいえる。

筋肉
長指伸筋、長母指伸筋

運動神経
深腓骨神経

知覚神経
浅腓骨神経

血管
足背動脈(足背で最も拍動を感じやすい部位)

足の陽明胃経

主治
・胃痛、胸やけ、食欲不振
・歯痛、口内炎、顔面のけいれん・神経痛
・頭痛、めまい、熱感を伴う症状(特に上半身)
・神経過敏、不眠、情緒不安定
・月経不順、下腹部の張り

中医学的解釈
・衝陽は**足の陽明胃経の「原穴」**であり、**全身の陽気を根本から支える要のツボ**。
・陽気(身体を温め、動かすエネルギー)の調整に優れ、特に「気の滞り」や「熱の過剰」による症状に対応する。
・胃経は顔面〜足までを貫き、衝陽はその「根元で動力が噴き出す地点」とされる。

名前の由来(オリジナル解釈)
・「衝」は突き上げるエネルギー、「陽」は活動性・発散性を意味する。
・つまり衝陽とは、**“内なる陽気が一気に衝き出る場所”**であり、気がうまく発動しないとき、ここを刺激することで**全身にエネルギーが行き渡る**仕組み。
・その拍動は、心臓と胃経のリズムが一致しているかを知るバロメーターでもある。

精神的・スピリチュアルな側面
・衝陽は、心と体の“中心のリズム”を取り戻す場所。
・過度に思考ばかりが先行して「心と体がバラバラ」になっているとき、衝陽の拍動に意識を合わせるとグラウンディングできる。
・「今ここに立っている」感覚を強化し、迷いや焦燥感を静める効果がある。

臨床的応用
・顔面神経麻痺や歯痛など、顔面のトラブルに胃経を通してアプローチできるツボ。
・食欲不振・過食といった自律神経の乱れによる消化器症状にも有効。
・下肢の血流改善にも効果的で、冷え症や足先のむくみにも応用される。

セルフケアのすすめ
・足の甲を軽くさすったあと、衝陽の拍動を確認しながらやさしく圧をかける。
・ストレスで「頭に熱がこもる」感覚があるとき、衝陽を押しながら深呼吸をするとクールダウンできる。
・眠れない夜や思考が堂々巡りするとき、ここに触れるだけで地に足をつける効果がある。

注意点
・拍動が強く感じられるため、**強い刺激は避けること**。特に高血圧や動悸のある方は慎重に扱う。
・冷えた状態では気血の流れが鈍るため、温めてから刺激するのが望ましい。

→陥谷(かんこく)

←解谿(かいけい)

→足の太陰脾経

←手の陽明大腸経

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