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関衝(かんしょう) |

▶ 関衝は、“閉じ込めた怒りを静かに解放するツボ”である。
▶ 薬指の先から、社会に触れられなかった気持ちを手放すために。
英語
Triple Energizer(TE)1
Guanchong(Passage Hub)
関衝(かんしょう)(井金穴)
手の少陽三焦経1
Triple Energizer (Triple Heater TH) Meridian of Hand-Shaoyang
関衝
かんしょう
kansho
取穴部位
薬指尺側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分(約3mm)
薬指の末端、陰と陽の境界線を感じ取るような位置。
筋肉
皮膚下にごく薄い結合組織、腱膜など(筋肉組織はほぼなし)
運動神経
—(直接支配する筋肉なし)
知覚神経
尺骨神経浅枝(感覚枝)
血管
第4背側中手動脈の枝

主治(臨床応用)
・耳鳴、難聴、突発性難聴など耳関連疾患
・咽喉の腫れ、口渇、声が出ない・かすれるなど
・高熱による意識障害、意識混濁、熱性痙攣(応急用)
・目の充血、頭痛、めまいなど“熱”の上衝症状
・ストレスによる神経過敏、怒りが抜けないとき
▶ 「耳と声と怒り」に関わる三焦経の門番
名前の由来(オリジナル解釈)
「関」は“関所”や“閉じた門”を意味し、「衝」は“突き抜ける”や“衝動”を示す。
つまり「関衝」とは、“閉ざされた気の通路を突き破る衝動”を開放する地点。
三焦経のスタート地点にあたることから、“気の封印を解く鍵”のような存在ともいえる。
▶ その場所に触れることで、滞った内圧が一気に流れ出す。
象徴的な意味・精神的意義
・三焦=水と火の交流路の起点。関衝はその“最初の蛇口”
・耳と心はつながっており、「怒り」「拒絶」「不快」を溜め込んだ時、まず耳にくる
・井穴であることから、“心の耳栓”を抜いてくれるポイント
・指先という“社会との接点”から、閉じた内面の扉を開く役割も果たす
▶ 関衝は、“言葉にならない怒り”を薬指から逃がす出口。
臨床応用のヒント
・耳鳴や聴力低下が急に出た際、刺絡または指圧で抜けるような感覚が得られることがある
・イライラが抑えられず、喉に熱感や圧迫感を感じるときに効果的
・高熱や過敏症状があるとき、「発火点」として熱の逃げ道をつくる
・薬指という“感情を握りしめる指”をほぐす意味でも重要
セルフケア・養生法
・怒りや苛立ちが耳に響くとき、関衝を指先で優しく押してみる
・寝る前、声がかすれたり喉がつまる感じがあるとき、軽く刺激するとスッと抜けることがある
・静かに呼吸をしながら、薬指に“気の蓋”があるとイメージして開くように揉むと落ち着く
詩的な表現
・「関衝は、心の耳に詰まった感情の耳栓を抜く場所」
・「叫びたかったのに叫べなかった、その衝動を逃がす一点」
・「怒りの熱が燃え上がる前に、薬指で火口を開けておく」
→液門(えきもん)
←絲竹空(しちくくう)
→足の少陽胆経
←手の厥陰心包経
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