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子宮(しきゅう)Ex-CA1 |

英語
Extra points-Chest and Abdomen
Ex-CA1
Zi Gong
Palace of Child,Uterus,Womb
奇穴
子宮(しきゅう)
Shikyu(EX-CA1)
取穴部位
へその下4寸(中極(CV3))の水平線から、外側へ3寸に取る。
多くの場合、下腹部を軽く凹ませると腹直筋外縁が触れ、その外側の柔らかい部分に小さなくぼみができ、そこが子宮の目安となる。
※3寸は体格差が大きいため、「CV3から指4本分外側」と簡易的に覚えると取穴が安定する。
筋肉
腹直筋
外腹斜筋
内腹斜筋
運動神経
肋間神経(T10–T12)
腸骨下腹神経
腸骨鼠径神経
知覚神経
腸骨下腹神経前皮枝
血管
浅腹壁動脈
下腹壁動脈
外腸骨動脈の枝
主治
・月経不順(周期の乱れ、不正出血)
・月経痛(冷え・うっ血型の痛み)
・子宮脱(骨盤底筋の虚弱に伴う下垂感)
・膀胱炎、頻尿、下腹部の重だるさ
・不妊症の補助治療
・更年期症状(のぼせ・情緒不安・腰腹の冷え)
・慢性骨盤痛症候群(血流低下タイプ)
名前の由来
「子宮」という名称は、
“胞宮(ほうきゅう)に通じる下腹の気血が集まる所”
という意味から付いたとされる。
中医学では、子宮を「胞宮」あるいは「女子の先天の本」と呼び、
腎(生命力)・肝(血のめぐり)・脾(気血の生成)
の三者によって養われると考える。
この穴は、ちょうどこの三者の経絡が交差しやすい下腹部に位置するため、
“子を宿す力を整える場”=子宮
という象徴的な名前となった。
取穴のコツ(臨床家向け)
- 腹直筋の外縁を探し、その外側で「呼吸に合わせて沈む柔らかい点」を目印にする。
- 冷えが強い人は皮膚の張りが弱く、押すと「水風船のような沈み」を感じる。そこで少し内寄りに探すと反応点が出やすい。
- 婦人科症状では左右差が大きく、圧痛・温度差がある側を重点に扱うと効果が高い。
その他重要な事柄(要点)
・子宮穴は、実際には「骨盤内臓(子宮・卵巣・膀胱)」に直接届くのではなく、 下腹部の血流・神経・筋膜の緊張を調整して内臓の働きを整える“外部調整点”として作用する。 ・刺鍼すると、下腹部に「奥が温かく開くような感覚」を伴うことがあり、これは 骨盤内臓神経(副交感神経)の反応によるもの。 ・不妊治療に使われる場合、単独での即効性よりも、 腎虚・肝鬱・血瘀などの弁証に基づいて配穴すると効果が安定する。 ・子宮脱では、この穴と同時に「気を上に引き上げる穴(気海・関元・帯脈など)」を組み合わせると良い。

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