
眼精疲労
英語
Tired eyes、Eye Fatigue、Eyestrain
もくじ
執筆者
疲れ目、かすみ
疲れ目や目のかすみは、単なる目の使いすぎではなく、全身のバランスの乱れを示す重要なサインです。
とくに現代は、ブルーライトや情報の洪水にさらされる時間が長く、目と脳は常に緊張を強いられています。

眼精疲労とは
眼精疲労とは、単なる目の疲れではなく、視覚機能に過度の負担がかかることで、痛み・霞み・まぶしさ・違和感・視力の不安定といった多様な症状を呈する状態です。
中医学では「肝は目に開竅(かいきょう)する」と言われ、肝の働きが弱ることで、目の症状が現れると考えます。
眼精疲労の症状
● 目の奥が痛い ● しょぼしょぼする ● まぶたが重い
● ピントが合いづらい ● 目の乾き ● 涙が出る
悪化すれば、頭痛、めまい、吐き気、集中力の低下、不眠など、自律神経の失調が絡んできます。
眼精疲労の原因
もっとも多い原因は、長時間のパソコンやスマートフォンの使用です。
しかし、それに加えて以下のような背景が重なると、眼精疲労は慢性化しやすくなります:
- 肝血虚(肝の栄養不足)や気滞(気のめぐりの停滞)
- 精神的ストレスや慢性的な睡眠不足
- 冷えや血流の悪さ
- 自己免疫疾患、甲状腺機能異常、うつ病など全身疾患のサイン
とくに中高年になると「涙の質」や「眼の潤い」に関係する腎の衰え(腎虚)も関係してきます。

視力の低下と眼精疲労
視力が合わないメガネやコンタクトの使用、老眼を放置しての読書や仕事は、目の筋肉に大きな負担をかけ、頭痛や肩こりを引き起こします。
現代では、「目を酷使する働き方」が普通になっており、知らず知らずのうちに視力低下が眼精疲労を引き起こす負のループに陥っている人が少なくありません。
緑内障と目の疲れ
緑内障は「視野の欠損」が徐々に進行する疾患で、初期は無症状です。
疲れ目と感じていても、それが実は緑内障による視野の欠けのはじまりだった、というケースもあります。
特に家族に緑内障の既往がある人や、強い近視のある方は注意が必要です。
疲れ目やかすみはリフレッシュのサイン
「疲れた」と感じた時に、どれだけ自分の体と心をいたわることができるか。
これは、健康寿命にも大きく関わります。
肩や首の緊張をゆるめ、呼吸を深くするだけでも、目の緊張が取れていくことがあります。
整身・整息を通じて、自律神経を整え、目だけでなく全身のバランスを取り戻すことが可能です。
鍼灸や整体はそのサポートとなる素晴らしい手段です。

眼精疲労の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経穴の例:
顔の攅竹(さんちく)、睛明(せいめい)、絲竹空(しちくくう)など。
頭の百会(ひゃくえ)など。
首の風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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参考文献・引用
眼精疲労をどうしても治したい人が読む本: 頭痛・自律神経失調症・不眠症・めまい・耳鳴りの予防にも
(著)慢性症状ラボ 、 立林幸汰
B085HZRB6W
2020年03月04日発行
眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話: 自律神経のギモンを専門医がすべて解説!
(著)日本文芸社
ワニブックス
2020年02月22日発行
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三和化学研究所
Eyestrain
The Johns Hopkins University
Computer-Related Eye Fatigue - Ophthalmology
UCLA Health