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血清反応陰性脊椎関節症

英語
Seronegative Spondyloarthritis
Seronegative spondyloarthropathy
SpA

もくじ

・血清反応陰性脊椎関節症とは

・血清反応陰性脊椎関節症の特徴

・血清反応陰性脊椎関節症の代表的な疾患群

・血清反応陰性脊椎関節症の症状

・血清反応陰性脊椎関節症の原因(リスク因子)

・血清反応陰性脊椎関節症の病院での診断方法

・血清反応陰性脊椎関節症の病院での治療

・血清反応陰性脊椎関節症の予後

・血清反応陰性脊椎関節症で使用する経絡・経穴(ツボ)の例

血清反応陰性脊椎関節症とは

血清反応陰性脊椎関節症(SpA)は、関節に炎症を引き起こす慢性的な疾患群の一つです。

血液中で通常見られる自己抗体(例:リウマトイド因子や抗核抗体)が陰性であることが特徴の疾患です。

SpAは主に脊椎(せきつい)や仙腸関節(せんちょうかんせつ)に影響を与えることが多いです。

その他の関節や体のさまざまな部位にも影響を及ぼすことがあります。

SpAは診断が難しいことが多く、血清反応陰性脊椎関節症だとわからないまま医療機関で痛み止めなどの治療を長期間している場合もあるので注意が必要です。

血清反応陰性脊椎関節症とは

血清反応陰性脊椎関節症の特徴

リウマトイド因子(RF)陰性

リウマトイド結節を認めない

腱、靭帯の付着部炎症

皮膚や粘膜などの炎症

仙腸関節の炎症

家族歴的な遺伝子因子の関連

など

血清反応陰性脊椎関節症の代表的な疾患群

SpAにはいくつかの異なる疾患が含まれますが、主なものは以下の通りです。

強直性脊椎炎(Ankylosing Spondylitis、AS)

脊椎や仙腸関節の炎症が進行し、最終的に骨の癒合が起こることがあります。典型的には若年成人に発症し、腰痛や背中の痛みを伴います。

反応性関節炎(Reactive Arthritis、ReA)(レイター症候群)

感染後に発症することが多いです。尿道、目、関節に炎症が起き、クラミジアやサルモネラなどの感染が原因になることがあります。

乾癬性関節炎(Psoriatic Arthritis、PsA)

乾癬(皮膚疾患)を持つ人に見られ、皮膚病変と関節炎が同時に現れるのが特徴です。

炎症性腸疾患関連関節炎(Enteropathic Arthritis)

クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)に伴って発生する関節です。

幼少期発症脊椎関節炎(Enthesitis-related Arthritis)

主に子供や若年層に見られ、腱が骨に付着する部分(腱付着部位)で炎症(エンテシス炎)が起こるのが特徴です。

血清反応陰性脊椎関節症の症状

関節炎

脊椎、仙腸関節、股関節、膝関節などに発生します。炎症が慢性的に続き、可動域の制限や痛みを引き起こすことがあります。

炎症性腰痛

背中や腰部の痛みが特徴的で、特に休息時に悪化し、動き始めると軽減することが多いです。

靭帯・腱の炎症

腱が骨に付着する部分に炎症が起きる(腱付着部位炎、エンテシス)がしばしば見られます。

眼の炎症(ぶどう膜炎)

眼の炎症が発症することがあり、視力に影響を与えることもあります。

皮膚症状(乾癬など)

乾癬性関節炎の場合、皮膚に乾癬の症状が現れます。

血清反応陰性脊椎関節症の原因(リスク因子)

遺伝的要因

HLA-B27という遺伝子の存在が強いリスク因子とされています。
HLA-B27が陽性であるとSSAを発症するリスクが高くなりますが、HLA-B27陰性でもSSAを発症する場合もあります。

環境要因

感染症や免疫系の異常が発症に関与することが示唆されています。
反応性関節炎では、細菌感染が引き金になることがあります。

血清反応陰性脊椎関節症の病院での診断方法

SSAの診断には、臨床症状、家族歴、HLA-B27検査、X線検査、MRIなどを組み合わせて評価します。

血液検査でリウマトイド因子や抗核抗体などが陰性であることが、SSAを示唆する要素となります。

血清反応陰性脊椎関節症の病院での治療

SpAを治す治療はありません。

SpAの治療は、症状を緩和し、進行を遅らせることを期待ています。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

痛みや炎症を軽減するために使用されます。

疾患修飾抗リウマチ薬(DMARDs)

メトトレキサートなどが使用されることがあります。

生物学的製剤

TNF-α阻害薬(例:インフリキシマブ、エタネルセプト)やIL-17阻害薬(例:セクキヌマブ)など、特に難治性の症例に使用されます。

血清反応陰性脊椎関節症の予後

対症療法により多くの方で症状のコントロールが可能です。

進行が遅れている場合、関節の変形が残ることがあります。

対症療法が早期に始まると、進行を抑えやすくなります。

血清反応陰性脊椎関節症で使用する経絡・経穴(ツボ)の例

鍼灸や指圧治療として大腸の炎症や仙腸関節へのアプローチ

長強(ちょうきょう)

腰兪(ようゆ)

合谷(ごうこく)

手三里(てのさんり)

など

※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。

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関連外部リンク

Seronegative Spondyloarthritis
UT Health Austin

Spondyloarthritis (Spondyloarthropathy)
Cleveland Clinic

Seronegative Spondyloarthropathy
National Institutes of Health (NIH) (.gov)