
セリアック病
英語
Celiac Disease
もくじ
セリアック病とは
セリアック病(Celiac Disease)はグルテンに過敏に反応する自己免疫疾患です。
グルテンは小麦や大麦、ライ麦等に含まれる成分で、パン、うどん、パスタなどにも含まれているたんぱく質です。
セリアック病の人がグルテンを摂取すると、本来体を守るはずの免疫系が自分の小腸を攻撃し、炎症や損傷を引き起こします。
その結果、栄養素の吸収が妨げられ、さまざまな健康問題が生じることがあります。
セリアック病は遺伝的要因が強いため、家族に患者がいる場合、発症リスクが高まります。
発症年齢は子どもから大人まで幅広い年齢層に見られます。

セリアック病の症状
腰痛、膝の痛み、足関節痛などの関節痛だけでなく様々な症状がみられます。
消化器系症状
腹痛、下痢、便秘、吐き気、嘔吐、お腹が張る非消化器系症状
貧血、疲労感、皮膚の発疹(デューメン病など)、骨粗しょう症、関節痛、頭痛、気分の不安定成長障害
小児に多くみられますセリアック病を放置すると、腸の損傷が進行し、栄養不良や合併症(骨粗しょう症や不妊症、癌など)を引き起こす可能性もあります。
セリアック病の原因
主に遺伝的な要因と環境的な要因の複雑な相互作用によって引き起こされます。
遺伝的要因
セリアック病には遺伝的な背景があります。HLA-DQ2 と HLA-DQ8 という遺伝子が関係しています。
HLA-DQ2 が関与している場合が最も多く、セリアック病患者の約90%がこの遺伝子を持っています。
これらの遺伝子を持っている人が全員セリアック病を発症するわけではありませんが、発症のリスクを高めることが知られています。
環境的要因
遺伝的にセリアック病のリスクが高い人(HLA-DQ2 と HLA-DQ8 という遺伝子もっている人)でも、環境要因が揃わない限り発症しないことがあります。発症の要因には以下が含まれます。
グルテン摂取
セリアック病の発症にはグルテンを含む食品(小麦、大麦、ライムギなど)が腸内で免疫反応を引き起こします。感染症
特に小児期に特定のウイルス感染(例:ロタウイルスなど)がセリアック病の発症を引き起こす可能性があると考えられています。この感染症が免疫系の異常な反応を引き起こすことが示唆されています。
ストレス
身体的または精神的なストレスがセリアック病の発症を引き起こすきっかけとなることがあるとの研究もあります。母乳育児と食事開始のタイミング
母乳育児を長期間行うことが、セリアック病のリスクを低減させる可能性があるとする研究があります。グルテンの導入時期が早すぎると発症リスクが高くなることがあるといわれています。
免疫系の異常
セリアック病は免疫系の異常反応によって引き起こされます。本来、免疫系は体内に侵入したウイルスや細菌などの害のあるものに反応しますが、セリアック病の場合、グルテンに対して過剰に反応してしまいます。
セリアック病の発症には以上のような遺伝的素因と環境的要因が重なった結果、免疫系が異常に反応することが主な原因と考えられています。
セリアック病の病院での診断方法
血液検査
グルテンに対する抗体(例えば、tTG-IgA抗体)が高いかどうかを確認します。内視鏡検査
小腸の組織を採取し、病変の有無を確認します(生検)。セリアック病の治療
セリアック病を根本的に治す薬や治療法は見つかっていません。
グルテンを完全に除去した食事が唯一の治療法といわれています。
「グルテンフリー食」により症状の改善や腸の回復が見込まれます。
グルテンフリーの食事は外食や加工食品を選ぶ際に注意が必要です。
食材だけでなく交差感染の恐れがある調理器具の取り扱いにも気をつける必要があります。
セリアック病の予後
適切な食事療法を行うことで、セリアック病の症状は管理可能です。
完全に回復するわけではありませんが、症状が緩和し、健康な生活を送ることができます。
セリアック病で使用する経絡・経穴(ツボ)の例
鍼灸や指圧治療として小腸の炎症や免疫系へのアプローチ
支正(しせい)
小海(しょうかい)
天枢(てんすう)
大巨(だいこ)
など
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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関連外部リンク
What is Celiac Disease?
Celiac Disease Foundation
Celiac disease
Mayo Clinic
Celiac Disease
Cleveland Clinic
Celiac Disease
MedlinePlus (.gov)