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腹痛

腹痛

英語

Abdominal pain

お腹が痛い、ストレス?温度差?、腹痛に効くツボまで詳しく解説

もくじ

・腹痛とは

・腹痛の原因

・腹痛の誘因

・腹痛の随伴症状

・腹痛の時間的経過

・腹痛の部位

・腹痛の分類

・危険な腹痛(急性腹痛)

・半日以上続く腹痛

・風邪による腹痛

・慢性腹痛

・過敏性腸症候群による腹痛

・子供の腹痛

・高齢者と腹痛

・痛み止めによる腹痛

・手術痕による腹痛

・腹痛の対処法

・腹痛の時に避けたほうがいい食べ物

・腹痛で使用する経絡・経穴(ツボ)の例

・中医学から見た腹痛

執筆者

井出井出 貴之(鍼灸師)プロフィール

腹痛とは

腹痛とは腹部の痛みの総称のことです。

腹痛1

腹痛の原因

腹痛の主な原因

腹痛の原因の多くは、ストレスや温度差などが原因で自律神経が乱れて胃腸の機能に異常がでて起こります。


その他、感染症、腹部臓器の障害、腹膜異常、血管異常、脊椎疾患、神経性疾患などの原因で腹痛が起きます。

女性では月経状態による腹痛も考えます。

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腹痛の誘因

腹痛の誘因・増悪または軽快因子を考える時、食事、アルコール、排便、排尿などとの関連を確認します。

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腹痛の随伴症状

発熱、体重変化、食欲、排便習慣の変化、悪心、嘔吐、吐血、下血、血尿など。

腹痛の時間的経過

いつから腹痛があるのか、どれくらい続いているか、周期性や頻度、増悪あるいは改善の傾向を確認して、同じような痛みが以前にもあったのかで、腹痛の特徴を把握します。

腹痛の部位

腹痛の部位からある程度の原因臓器が推定されます。

また局在性の痛み、放散痛、痛みの時間による部位の変化も大切です。

腹痛は痛む部位によって、上腹部痛、下腹部痛に分けることもあります。

腹痛の分類

腹痛は内臓痛、体性痛、関連痛に分けて考えられています。

内臓痛


内臓の臓器の痛みで悪心、発汗などの自律神経反射の随伴症状を伴います。

体性痛


腹膜、横隔膜、腸間膜、などに分布している神経の刺激により発生す痛みで、鋭く持続的な痛みがあり、痛みの場所もわかりやすい特徴があります。

関連痛


内臓の痛みが、ある特定の場所にもたらす疼痛で、放散痛とも呼ばれます。

例えば、横隔膜の疼痛刺激により同じ側の上腕や肩に痛みを感じることがあります。

急性膵炎や急性胆嚢炎では、右背部痛が起こることがあります。

腹痛4

危険な腹痛(急性腹痛)

腸捻転、子宮外妊娠、胃穿孔などは急激な腹痛で生命に危険のを及ぼす可能性が高い急性腹痛です。

動くと腹部の痛みが強くなる、身体を丸めるぐらい痛みが強く我慢できない、といった症状があるばあいは危険な状態です。

半日以上続く腹痛

いつも比較的健康な方が、原因不明で6時間以上続く強い腹痛を訴えている場合は手術が必要な疾患を考慮するのが一般的です

風邪による腹痛

風邪などの発熱や下痢がともなう伝染性疾患による腹痛があります。

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慢性腹痛

慢性腹痛は消化器疾患によるものや、女性の生殖器疾患によるものがあります。

一週間以上腹痛がつづく場合は何らかの疾患の疑いがあります。

過敏性腸症候群による腹痛

過敏性腸症候群による腹痛は、腹痛と便通異常が持続するのが特徴です。

子供の腹痛

子供の「お腹が痛い」と言う訴えには、様々な意味が込められていることがあります。

消化器系の体調不良だけではなく、頭痛や発熱前の倦怠感、緊張、社会的ストレスなどが腹痛を引き起こしていることがあります。

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高齢者と腹痛

高齢者は緊急を要する腹痛でもら疼痛が軽度であるなど、主観に基づくことがあるので注意が必要です。

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痛み止めによる腹痛

炎症鎮痛剤や解熱剤、痛み止めを服用している場合、副作用として、胃腸の粘膜に炎症を起こし、腹痛になることがあります。

激痛とともに、胃炎、胃潰瘍などの消化性潰瘍を引き起こすこともあります。

手術痕による腹痛

手術をしたことがある人は、お腹の中で腹膜が癒着して炎症を起こし、腹痛になることがあります。

腹痛の対処法

安静にする

横になって前かがみになる

温かいタオルやカイロでお腹を温める

絶食して落ち着いたらスープやおかゆなどの軽い食事を摂る

水分補給する

市販の腹痛薬を使用する

病院で診察を受け診断に応じた対処をする

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腹痛の時に避けたほうがいい食べ物

食物繊維の多いもの
例:野菜、海藻、きのこ、など

刺激の強いもの
例:辛い食べ物、コーヒー、アルコール飲料、炭酸飲料、など

乳製品
例:牛乳、ヨーグルト、など

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腹痛で使用する経絡・経穴(ツボ)の例

膈兪

肝兪

胆兪

脾兪

胃兪

中脘

不容

巨闕

足三里

合谷

三陰交


など

※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。

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中医学から見た腹痛

中医学では腹痛を「腹痛(ふくつう)」と呼び、五臓六腑のバランスの乱れや気血の滞りが主な原因とされます。

主な証(タイプ)

推奨される漢方・食養生

経絡治療と整息

中医学では腹痛の背景に「気の流れの停滞(気滞)」や「寒邪の停留(寒邪)」を見て、整身・整息の実践で呼吸と気を通し、身体の緊張をほぐすことも重要とされています。

また、腹部を温めながら丹田呼吸を意識することで、自律神経の調整にも役立ちます。これは「腹式呼吸法」に近く、現代の研究でも消化管運動の改善と関係しているといわれています。

慢性の腹痛には、体の中から整えていく「生活全体の見直し」も不可欠です。

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参考文献

あなたも名医!パターンとキーワードで考える腹痛診療
窪田 忠夫 (著)
日本医事新報社
2016/10/25発売

卒後20年目総合内科医の診断術 ver.3
石井 義洋 (著)
中外医学社
2024/7/29発売

関連外部リンク

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