
疲れ
英語
Tired、Fatigue
もくじ
執筆者
疲れとは
疲れとは、体や心が本来の調和を失い、エネルギーが不足したり滞ったりしている状態です。
単なる体力の消耗ではなく、「生きる力」がすり減っているサインとも言えます。
現代では、原因がはっきりしない「なんとなく不調」も疲れの一種として現れることが多く、病院で説明できないような違和感に悩む人も増えています。
こうした疲れは、女性だけでなく男性、若者から高齢者まで、社会全体に広がっています。

疲れやだるさの原因
疲れやだるさの原因は、単に病気によるものだけではありません。
中医学では「気(エネルギー)・血(栄養)・津液(水分)」の巡りが悪くなると、疲れやすくなると考えられています。
たとえば、心臓・腎臓の疾患、糖尿病などはエネルギーの代謝に影響し、慢性的な疲労をもたらします。
甲状腺機能の亢進は「気の消耗過多」、低下は「気虚(エネルギー不足)」の状態です。
女性に多い貧血は「血虚(血の不足)」とされ、めまいや動悸、疲れやすさとして現れます。
原因不明の疲れやだるさ
検査では異常が見つからないけれど、体が重い、気力が出ない…そんな状態が続くことがあります。
それは、生活習慣の乱れや精神的ストレスにより、自律神経のバランスが崩れた「未病(みびょう)」のサインかもしれません。
特に夜遅くまでのスマホ使用、栄養の偏り、大量飲酒、睡眠の質の低下は、「肝」「脾(ひ)」など内臓の機能低下を引き起こします。
また、無意識の頑張りすぎが「気の滞り」となり、知らず知らずのうちに体と心を蝕んでいることもあります。
「何かがおかしい」と感じたとき、それは“あなた自身の声”かもしれません。

疲れやだるさを解消する
現代は「常に頑張ること」が評価されがちですが、疲れを感じたときこそ立ち止まる勇気が必要です。
本当に大切なのは、あなた自身の「今の状態」に気づくこと。そして、自分を責めずにゆるめてあげることです。
中医学では、自然との調和を取り戻し、「気血水の巡りを整える」ことで根本的な回復を目指します。
鍼灸、整体、呼吸法、瞑想、自然の中を歩くこと――いずれも「整身・整息」の実践です。
他人に頼るのではなく、自分と向き合い、「いま、ここにある命」を大切にすること。
それが、未来を変える一歩になるのです。

疲れの鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経穴の例:
頚部の天柱(てんちゅう)など。
背中の身柱(しんちゅう)、肝兪(かんゆ)など。
腰の志室(ししつ)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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参考文献・引用
自律神経を整える「1日30秒」トレーニング 人生が楽になるセル・エクササイズ
(著)小林 弘幸
イースト・プレス
2018年01月17日発行
自律神経失調症 疲れ 関連外部リンク
実はあまりわかっていない自律神経失調症
千葉県医師会
Fatigue
The Department of Health, State Government of Victoria, Australia
Fatigue: Causes & Treatment
Cleveland Clinic.