パニック障害のカウンセリング
英語
Panic disorder counseling
Psychotherapy
パニック障害のカウンセリング
パニック障害のカウンセリングとは
カウンセリングを受ける前に、カウンセリングについて知っておく必要があります。
カウンセラーがあなたの心の問題を探してくれるのではない
それはどのような心理療法や行動療法においても、カウンセラーがあなたの心の問題を探してくれるのではないと言うことです。
カウンセラーが主体となり催眠術のように、あなたの思考を誘導して治してくれると言うものではありません。
あくまでも主体は患者側にあります。
カウンセラーがしてくれる事は、
あなたがあなたの心の問題を明確化し、それをどのように解決したらいいのかを、あなた自身が、あなた自身の力で見つけられるように手助けをすることなのです。
カウンセラーが、あなたの心の問題を、あなたの代わりに見つけて治してくれるわけでは無いのです。
このため、カウンセリングを受けるときの注意としては、
あなた自身が、あなたの心の問題に注目をして、解決方法を見つけていくという「能動的な態度」「積極的な意思」が必要不可欠なのです。
カウンセリングでは、カウンセラーの助言をもとに、あなた自身が自分自身と向き合います。
自分と向き合いながら、試行錯誤を繰り返し、解決できそうな方法や道を探し出し、自分自身で行動していきます。
ですので、病院に行って言われるがままに検査をして、手術をして、薬を飲んで、「治してもらう」といった「受動的」発想でカウンセリングを受けても、効果は期待できません。
(本当は、どのような病気でも、根本的に治すのであれば、受動的発想では不可能なのです)
「ここが、対症療法と、自分自身による根本療法との違いなのです。」
カウンセリングは根本的な効果が期待できる分、あなたにとってはとても労力を必要とします。
というのも、カウンセリングは、カウンセラーと一緒に、あなたの心の問題点と解決方法を明確にするだけで終りではありません。
カウンセリング後、本当に重要なのはそれからです。
カウンセラーとのカウンセリング後、本当に重要なのはそれからです。
いかにカウンセリングで学んだことを、日常生活の場で生かすことができるかがカギになります。
カウンセリングで学んだことを実践せずに、以前の自分と全く同じ思考や行動で生活してしまうのであれば、それはただの世間話になってしまい、効果は期待できません。
今まで何年も普通だとおもって当たり前に繰り返してきた、自分独自の生活習慣や心理習慣を変えていくのは、大変なエネルギーを必要とします。
ときには苦痛を伴うこともあります。
パニック障害の予期不安や広場恐怖症などの症状が心に染み付いてしまっている方の場合、よほどの努力と根性が必要になります。
そう、根性が必要になります。
ですので、多くの患者さんは、「カウンセリングは私には効果がなかった」「あのカウンセラーは私には相わない」などと言って、カウンセリングをやめてしまうことになります。
確かに、カウンセラーの技術の差もあるでしょう、カウンセラーとの相性もあるでしょう。
しかし、本当は、この作業を乗り越えざるして、根本的治癒は望めないのです。
パニック障害は「治してもらいたい」と思っているうちは、根本的治癒を期待できません。
そうです、スーパードクターでも、スーパーカウンセラーでも、あなたを治すことはできないのです。
あなたを治す事ができるのはあなただけです。
あなたを治す事ができるのはあなただけです。
ですから、カウンセリングは、
誰がなんといおうと「絶対に治すんだ」「自分で自分を助けるんだ」「絶対に諦めないぞ」というぐらいの気合いと根性が必要となります。
パニック障害
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参考文献
薬なし、自分で治すパニック障害
(著)森下 克也
KADOKAWA
2014年03月27日発行
精神科医の話の聴き方 10のセオリー
(著)小山 文彦
創元社
2019年05月21日発行
関連外部リンク
When panic attacks
A Publication of the American Counseling Association
Panic Disorder: When Fear Overwhelms
National Institute of Mental Health
Panic and Panic Attacks
GoodTherapy, LLC.