不安障害(不安神経症)とパニック障害の違い

英語
Difference between anxiety disorder and panic disorder
不安障害(不安神経症)とパニック障害の違い
不安障害(不安神経症)とは、不安を主訴とするいくつかの病気の総称であり、パニック障害はその中の1つです。

不安障害(不安神経症)の種類には以下のものが含まれます。
①特定の恐怖症 (限局性恐怖症)
特定の対象や状況に対し、強い恐怖を感じます。高所恐怖症、先端恐怖症、閉所恐怖症などがあります。
②全般性不安障害
特定の対象や状況ではなく、漠然としたつかみどころのない不安です。ある心配事が思いつくと、そのことで最悪の事態が起こるのではないかと心配し、その心配がさらに不安を呼び込みます。
③社交不安障害
赤面症とか対人不安症等と呼ばれることもあります。誰かと目と目を合わせて会話をしようとすると、とても緊張が強く不安を感じます。また、人前で教科書を読んだり、プレゼンテーションをしたりすることにとても不安を感じます。
④強迫性障害
自分を脅迫するような観念が次々に浮かんできます。(強迫観念)その強迫観念から生じる不安を消し去ろうと行動を繰り返します。(強迫行動)
例えば、外出してすぐにキッチンの火を消し忘れたのではないかと心配になり何度も確認しに帰ったり、鍵をし忘れたのではないかと心配になり、何度も確認しに帰ったりします。
または、手についたウィルスが心配になり、何度も何度も繰り返し手を洗い続け、手の肌が荒れて腫れいても、それでも何度も何度も繰り返し手を洗い続けてしまいます。
⑤外傷後ストレス障害(PTSD)
交通事故や犯罪被害、戦争体験など生命の危機にさらされるような出来事や、とても悲しい出来事を経験したり、目の当たりにした後に出てきます。
その危機的な場面が、突然映像のように思い出されたりすることをフラッシュバックといいます。または、悪夢としてその危機的な場面が再現されたりします。
⑥物質誘発性不安障害
主に薬物中毒者が経験する不安障害です。
覚せい剤、アルコール、コカイン、カフェイン、脱法麻薬などにより不安が誘発されます。
特にアルコールは合法的に手に入ることが可能なので、依存症の方の不安障害が社会問題となっています。
⑦パニック障害
以下の症状が4つ以上複数同時に突然現れる
動悸、心悸亢進(心拍数の増加)、発汗、身震い、震え、息切れ感、息苦しさ、窒息感、胸痛、胸部の不快感、嘔気(吐き気)、腹部の不快感、めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、気が遠くなる感じ、現実感消失(現実でない感じ)、離人症状(自分自身から離れている)、コントロールを失うことに対する恐怖、気が狂うことに対する恐怖、死ぬことに対する恐怖、異常感覚(感覚麻痺、うずき)、冷感、または熱感(ほてり)

身体疾患としての側面が大きいパニック障害
パニック障害は、不安障害の一つに当てはまりますが、これらの7つの病気の症状が、全く独立しているかというとそうでもありません。
パニック障害と特定の恐怖症が合併したり、全般性不安障害と強迫性障害が合併したりします。
ですので、受診する病院により、診断が違うことがあります。
しかし、不安障害の一つとされているパニック障害は、身体疾患としての側面が大きく、身体面からアプローチすると有効なことが確認されています。
これは他の6つの不安障害とは分けて考える必要があることを示しています。

不安障害とパニック障害の違いを中医学で解説
→ 不安障害(不安神経症)とは?
中医学では、不安障害(不安神経症)は以下のように考えます。
- 特徴:持続的な不安感・心配・緊張状態が長く続く
- 症状:胸苦しさ、動悸、不眠、胃腸の不調、集中力低下
- 中医学的解釈:
- 心脾両虚(心と脾の弱り)
- 腎虚(腎の不足による不安)
- 肝気鬱結(気の滞りによる抑うつ)
🌿 キーワード:慢性的・持続的な不安・疲労感・胃腸虚弱
→ パニック障害とは?
中医学では、パニック障害は以下のように考えます。
- 特徴:突然の激しい発作(パニック発作)が起きる
- 症状:急な動悸、過呼吸、発汗、死への恐怖感、めまい
- 中医学的解釈:
- 痰熱内擾(痰熱が心神を乱す)
- 心胆気虚(心と胆の気の不足)
- 気滞血瘀(気血の滞りによる発作)
🌿 キーワード:急性発作・激しい不安・身体症状(動悸・息切れ)
→ 中医学的な違いまとめ
| 項目 | 不安障害(不安神経症) | パニック障害 |
|---|---|---|
| 主な症状 | 持続的な不安・緊張 | 突然の発作・極度の恐怖 |
| 経過 | 慢性的に続く | 突発的に繰り返す |
| 中医学的原因 | 心脾両虚、腎虚、肝気鬱結 | 痰熱内擾、心胆気虚、気滞血瘀 |
| 主な対処 | 心脾を補い、肝を疏通させる | 痰熱を清め、心胆を安定させる |
🧘♂️ 共通する中医学的アプローチ
- 気(エネルギー)の巡りを良くする
- 血(栄養)の流れを整える
- 心神(精神活動)を安定させる
- 胃腸を健やかに保ち、体質を強化する
→ まとめ
中医学では、不安障害とパニック障害を「同じ心身失調でも、質と強さが異なるもの」と捉えます。
不安障害は「慢性疲労型」、パニック障害は「急性ショック型」。それぞれに応じた体質調整と根本治療が必要です。
症状を抑えるだけでなく、身体の根本(気・血・水・臓腑バランス)から立て直すことが、本当の意味での改善へとつながります。
パニック障害の根本治療

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パニック障害
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参考文献
思春期の精神疾患 (精神科医と養護教諭がホンネで語)
(著)佐々木 司, 竹下 君枝
少年写真新聞社
2014年04月21日発行
不安障害とパニック障害の違い 関連外部リンク
パニック障害の診断基準
Kansai Medical University Medical Center
関連外部リンク
Do You Know the Difference Between Panic and Anxiety?
McLean Hospital.
What’s the Difference Between a Panic Attack and an Anxiety Attack?
Healthline
Panic Attack vs. Anxiety Attack: How They Differ
Verywell Mind