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慢性膵炎(まんせいすいえん)

慢性膵炎

英語

Chronic Pancreatitis

慢性膵炎は膵臓(すいぞう)の炎症が長期間続く疾患です。慢性膵炎の特徴とおすすめ鍼灸のツボまで詳しく解説。

もくじ

・慢性膵炎とは

・慢性膵炎の原因

・慢性膵炎の症状

・慢性膵炎の病院での診断

・慢性膵炎は治るの?

・慢性膵炎の方の寿命は?

・慢性膵炎の病院での治療

・慢性膵炎の対策

・慢性膵炎で使用する経絡・経穴(ツボ)の例

執筆者

井出井出 貴之(鍼灸師)プロフィール

慢性膵炎とは

慢性膵炎は膵臓(すいぞう)の炎症が長期間続く疾患です。


膵臓の炎症により膵臓機能が低下する病気です。

膵臓は消化酵素を分泌したり、インスリンというホルモンを分泌して血糖を調節したりする重要な臓器です。


慢性膵炎が進行すると、血糖コントロール機能が障害される可能性が高まります。

慢性膵炎は進行すると膵臓の機能が著しく低下して、糖尿病や消化不良、膵臓癌のリスクが高まります。


慢性膵炎1

慢性膵炎の原因

ストレス

慢性膵炎は消化器内科や内分泌科だけでなく、心療内科や精神科でも治療を受けている方が少なくありません。

ストレスは慢性的な冷え性やアルコール依存、暴飲暴食、喫煙などとの関連が高く、慢性膵炎を発症しやすいといわれています。

アルコールの過剰摂取

長期的な飲酒が膵臓に負担をかけて慢性的な炎症を起こしやすくなります。

胆石

胆嚢から膵臓へと流れる胆汁が胆石として膵管を塞ぐと、膵臓から十二指腸に排出されるべき膵液が逆流して、膵液の中の消化酵素が膵臓自体を消化する作用が起きて炎症につながります。

遺伝的要因

家族に慢性膵炎の人がいる場合、遺伝的な要因が関与することがあるといわれています。

遺伝的な要因に加えて飲酒や喫煙、暴飲暴食などの生活習慣で発病リスクが高まると言われています。

高脂肪食

過剰な脂肪摂取が膵臓に負担をかけることがあり、慢性膵炎の要因になります。

膵臓は、脂肪を分解するリパーゼという酵素を過剰に分泌する必要があり、この酵素過剰の状態が膵臓にダメージを与えます。

また、脂肪を分解するための胆嚢からの胆汁が胆石や胆泥になって膵管の流れを悪くして、膵臓から腸に流れる消化酵素が逆流を起こし、膵臓で炎症を起こします。

自己免疫疾患

免疫系が膵臓を攻撃することによって炎症が引き起こされる場合もあり、これを自己免疫性膵炎と呼びます。

IgG型と非IgG型があり、IgG型は胆管、唾液腺、腎臓などにも炎症が見られやすく、非IgG型は膵臓だけに炎症が見られることが多いといわれています。

自己免疫疾患は自分の細胞を攻撃してしまう病気なのでクローン病や潰瘍性大腸炎などと合併することも多いと言われています。


慢性膵炎2

慢性膵炎の症状

初期の慢性膵炎の代表的な症状は腹痛ですがこれだけでは慢性膵炎かどうかを判断するのは難しいです。

悪化するにつれて、脂肪便(脂肪が浮くような便)、高血糖、のどの渇き、といった症状が現れます。

以下は慢性膵炎の大乗的な症状です。

腹痛

上腹部に持続的な痛みや鈍痛が現れることがあります。

消化不良

膵臓の消化酵素が不足して、食後に腹部膨満感やガス、下痢などが起こることがあります。

体重減少

消化不良や食欲不振、腹部の不調感から体重が減少することがあります。

糖尿病

膵臓のインスリン分泌が乱れて糖尿病を発症することがあります。


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慢性膵炎の病院での診断

血液検査

膵臓の酵素(アミラーゼ、リパーゼ)の濃度の値が上昇します。

血糖値も上昇していることがあります。

画像診断

CTスキャンやMRI、超音波検査を使って膵臓の画像を確認します。

内視鏡検査

膵管の状態を調べるために使われることがあります。

慢性膵炎は治るの?

慢性膵炎は基本的に治ることはありません。

治療の目的は、できるだけ進行を抑え、膵臓の機能を維持しようとすることです。

慢性膵炎に合併することが多い膵がんの発症リスクも下がるように生活習慣の改善に努めることが大切です。

慢性膵炎の方の寿命は?

慢性膵炎での方の平均寿命は男性で67歳前後、女性で69歳前後という統計があります。

日本人の平均寿命よりも男性で10年、女性で16年ほど寿命が短くなっている傾向があります。


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慢性膵炎の病院での治療

薬物療法

膵酵素補充

痛み止め

インスリン療法(糖尿病がある場合)

手術

膵管の閉塞や膿瘍に対する処置

慢性膵炎の対策

生活習慣の改善

アルコールの摂取を控える

脂肪分の少ない食事を心がける

暴飲暴食を避ける

果物摂取は膵がん罹患のリスクを低下させます

禁煙する(ニコチン、タール、重金属などの有害物質が膵臓の細胞に酸化ストレスを与えます。)

ウォーキングやヨガなどの有酸素運動を習慣にする。

瞑想やマインドフルネスで心身を落ち着かせる。

消化不良がある場合は適切な栄養失調にならないような栄養管理が重要です。


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慢性膵炎で使用する経絡・経穴(ツボ)の例

鍼灸や指圧治療として

肝兪

胆兪

腎兪

日月

肓兪

大巨

内関

手三里

足三里

陽陵泉

丘墟



など

※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。


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参考文献

膵臓の病気がわかる本 急性膵炎・慢性膵炎・膵のう胞・膵臓がん (健康ライブラリー イラスト版)
糸井 隆夫 (監修)
講談社
2021/12/2発売

膵臓の病気 急性膵炎、慢性膵炎、膵臓ガンの治し方 (健康ライブラリーイラスト版)
税所宏光 (読み手)
講談社
2011/10/13発売

関連外部リンク

Chronic Pancreatitis
Johns Hopkins Medicine

Chronic Pancreatitis
National Pancreas Foundation

Pancreatitis
Cleveland Clinic