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英語
Acupuncture and moxibustion for pediatric psychosomatic outpatients

小児心身症外来の心療鍼灸、小児心療内科疾患に効くツボまで詳しく解説

もくじ

・小学5年生の娘をもつお母さんからのお問い合わせ

・小児心身症とは

・小児心身症は心のSOS

・中医学の視点

・対応法

・整身・整息の視点

・小児心身症に用いられる代表的な経穴

・整身・整息と組み合わせる意義

・何が正しいかではなく何が本当か見極める

執筆者

井出井出 貴之(鍼灸師)プロフィール

小学5年生の娘をもつお母さんからのお問い合わせ

今年の春から中途覚醒によるストレスがあります。

頭痛や聴覚過敏にも悩まされており、学校も五月雨登校の状態です。

緊張した体をリラックスさせて体調を良くし、少しでも過敏度が抑えられるようにしてあげたいと思っています。



通院歴

生後10ヶ月検診にて運動面の発達の遅れを心配しました。

紹介された発達専門の小児科を受診した際に感覚過敏があると指摘され、定期的に通院し、1歳半より療育を開始しました。

4歳で主治医より個性の範疇だと言われ通院は終了し、念の為に続けた療育も卒園時に終了しました。


感覚過敏として幼少期より一番気になったのは味覚で今も偏食が酷く食べられる物は少なく給食は苦手です。

聴覚過敏は花火等大きな音は苦手でしたが、今年の春までは日常的な音に関しては特に問題はありませんでした。

今年の春から中途覚醒を伴う睡眠障害に悩まされ、かかりつけの小児科で漢方を処方されましたが変化がありません。

ストレスからか頭痛や倦怠感、聴覚過敏の症状が顕著に現れました。

次に睡眠外来も受診し睡眠導入剤を処方されましたが効き過ぎて日中のだるさが出た為摂取を中止しました。


現在は小児精神科を受診しており定期的に通院しています。

病院では頭痛には葛根湯やカロナールを倦怠感には市販の風邪薬を摂取して対処しています。

5月以降聴覚過敏の症状が更に強くなり、ザワザワする教室に居られず6月半ばより別室登校をしています。

登校すると様々な音が刺激になって緊張し体が疲れるようで、頭痛や倦怠感を訴える頻度が高くなっており以前と比べ免疫力が落ちているのを痛感します。


親としましては薬に頼らず体調を改善し、過敏度を抑えられたらと思っています。

緊張した体をリラックスさせて体調を良くし、少しでも過敏度が抑えられるようにしてあげたいと思っています。

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小児心身症とは

小児心身症とは、子どもにみられる「からだの症状」に、心理的・社会的な要因が深く関わっている状態をいいます。

病気のように身体に症状が出ますが、その背景には学校・家庭・友人関係のストレスや心の不安が大きく影響しています。

小児心療内科や児童精神科ではお薬をだされることがありますが、症状を抑えるだけの薬物治療は逆に生命力を傷つけることがあります。


主な症状

頭痛、心因性腹痛、吐き気、下痢や便秘、頻尿

動悸、息苦しさ、めまい、嘔吐、咳

食欲不振、夜眠れない、疲れやすい

学校へ行こうとすると体調が悪くなる

心因性発熱、聴覚過敏、過呼吸、倦怠感

ニキビ、肌荒れ、アトピー、夜尿症

視力低下、かんの虫、過呼吸、好き嫌い


原因となりやすい要因

学校でのいじめや友人関係の悩み

勉強や習い事のプレッシャー

家庭内の不和や過干渉

自分の気持ちをうまく言えない性格傾向


対応のポイント

身体的な病気がないかをまず確認(必要なら病院で検査)

子どもの気持ちを受け止める(「甘え」と切り捨てない)

学校・家庭環境の見直し(休息や配慮も大切)

必要に応じて専門的なサポート
(当院では日曜日に親子の施術を行っています)
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小児心身症は心のSOS

小児心身症は「心のSOSが体に出た状態」です。

身体の症状をただ抑えるのではなく、子どもの心と環境に目を向け、安心できる場を整えていくことが回復の第一歩となります。

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中医学の視点

子どもの心身は「未完成で柔らかい」ため、環境の影響を強く受けやすい。

心と体は一体であり、感情の乱れが五臓に影響して身体症状として現れる。


よく見られるパターン

肝気鬱結(ストレスや抑圧で気が滞る → 頭痛・腹痛・胸苦しさ)

脾虚(思い悩みや心配が多く、消化器が弱る → 食欲不振・便通異常)

心脾両虚(過度な緊張や不安 → 不眠・動悸・倦怠感)

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対応法

鍼灸整体で気血の巡りを整える(例:太衝・足三里・内関など)

食養生:温かい消化に優しい食事、冷たいものや刺激物を控える

休息と安心できる生活リズム

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整身・整息の視点

体と心の調和を整える実践

呼吸(整息):深くゆったりした呼吸で自律神経を整える。

姿勢(整身):無理のない姿勢で、胸やお腹をゆるめて気の流れを妨げない。

今ここに意識を向ける練習で「外部基準」からの緊張を解きほぐす。


子どもへの実践例

親子で一緒に呼吸を合わせる「安心の場」をつくる。

そのためには親も子も呼吸と身体を整える。

学校や家庭で「正しさ」よりも「心地よさ」を大事にする習慣を持つ。

本来の自分の感覚に気づける環境を支援する。


👉 小児心身症は、心身のSOSのサイン。

薬や症状の抑え込みは逆効果の可能性大。

体・心・環境の三方向からの支えが回復の道となります。

小児心身症外来の心療鍼灸6

小児心身症に用いられる代表的な経穴

1. 心身の不安・不眠・緊張

内関(ないかん)[手厥陰心包経]
→ 精神安定、自律神経の調整、胸のつかえ

神門(しんもん)[手少陰心経]
→ 不安、不眠、心の落ち着き

百会(ひゃくえ)[督脈]
→ 精神を安定させ、気をめぐらせる


2. 頭痛・イライラ・気逆

太衝(たいしょう)[足厥陰肝経]
→ 肝気鬱結の改善、イライラ、頭痛

合谷(ごうこく)[手陽明大腸経]
→ 気の巡りを良くする、頭痛・顔面症状


3. 腹痛・食欲不振・便通異常

足三里(あしさんり)[足陽明胃経]
→ 胃腸の調子を整え、体力を補う

中脘(ちゅうかん)[任脈]
→ 胃の機能を調整、消化不良や食欲不振

脾兪(ひゆ)[足太陽膀胱経]
→ 脾胃を補い、消化吸収を助ける


4. 全身の気血不足・虚弱体質

関元(かんげん)[任脈]
→ 元気を補い、全身の虚弱を改善

三陰交(さんいんこう)[足太陰脾経]
→ 脾・肝・腎を同時に整え、心身のバランスをとる

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整身・整息と組み合わせる意義

経穴刺激(鍼灸や指圧)で「気血の滞り」を解く

整身整息で「緊張から解放される呼吸と姿勢」を養う
→ 相乗効果で、子どもが本来持つ「回復力・安心感」を引き出しやすくなる

👉 よく使う経穴:
内関・神門・百会・太衝・合谷・足三里・中脘・脾兪・関元・三陰交

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小児心身症外来の心療鍼灸 日曜 担当

  井出貴之

(鍼灸師・柔道整復師)

日曜日の閉院時間にお子様と親御様の親子施術を行っております。
鍼灸・整体・児童心理学などを組み合わせた内容です。
(参照→身長・学力・体力を伸ばす整体)
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こんな方におすすめ

✅「うちの子、なにか違和感がある」と直感している方

✅「薬や診断じゃない根本のケアがあるはず」と感じている方

✅「親として、自分の在り方も見つめ直したい」と思える方

子どもの未来を変えるカギは、
✅“何が正しいか”よりも、“何が本当か”に耳を傾けられるかどうかです。

推薦者
奈良先端科学技術大学院大学元教授

奈良先端科学技術大学院大学元教授 私が同僚からの紹介で寿楽鍼灸整骨院に初めてうかがったのはもう数年前のことです。
以来、毎週、御指導をしていただき、ご意見にしたがって「自分で歩くこと」を実行したところ、70才以上になった現在でも、国内でまた海外で仕事を続けることが出来ています。
私は、寿楽鍼灸整骨院の健康・医療理念を推薦いたします。

推薦者
梅花女子大学 関西福祉科学大学
元教授 (応用行動心理学)

梅花女子大学元教授 井出くんは大阪鍼灸専門学校で私の心理学の授業を受け、卒業後、関西福祉科学大学で私が毎週日曜日に主催していた障害児指導の会に数年に渡り勉強をかねて手伝ってくれました。
その間に、幼い障害児を相手に応用行動分析の基礎と実践を学びました。
有能で勉強熱心で高度の臨床スピリッツを備えた優秀な人物であることを保証します。

何が正しいかではなく何が本当か見極める

小学生や中学生の不登校や引きこもりが社会問題となってから、一向に減らないばかりか、社会的地位を得るほどになっている傾向があります。

さまざまな症状を訴えて心療内科、精神科、脳神経外科などを受診する小児心身症患者の数は増加している印象すらあります。


にもかかわらず、厚生労働省の発表では、2024年の日本の小中高生の自殺者数は529人で過去最高になりました。

毎日子供が自ら命を絶つ異常な社会。


これまで薬で押さえつけて自殺者数を減らして良しとしてきた対症療法の限界・警鐘ではないでしょうか。


多くの子供達がある種の病気と診断され、言われるがまま、延々と管理下におかれて薬を飲み続ける姿は、数十年前には考えられない光景ではないでしょうか。

こどもの成長期には劇的な内分泌ホルモンの変化が生じて身体の変化が生じることで、経験のない心身の戸惑いが生じます。

これは病気ではなく、だれにでも起こりうる生理現象です。


成長する子供達は、親との距離感の変化や友人などの他者との関わりが変化し、社会との関わりが変化するため、心理社会的な負荷が増大します。

学校生活など、これまで経験したことのないストレスが増すため、抑うつや不安などの精神症状を生じやすく、動悸、過呼吸、不眠といった身体的な症状を生じやすいです。

これをいかに周りの大人たちが理解、支援して、成長を促してあげる手助けを、自然な流れでできるかどうかが大切になります。


それに気づかぬまま、大人に都合のいい病名を付けられ、問題を棚上げしたまま、延々と薬物で症状を抑え込むことで、果たして問題は解決されるのでしょうか。

何が正しいかではなく何が本当かを見抜く力が今必要な時代です。

先生がこう言っているから、皆がそうしているから、といった思考停止に気づき、「本当は何が起きているのか」を模索していく勇気が子供達の未来を守ります。


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参考文献

小児心身医学会ガイドライン集(改訂第3版): 日常診療に活かす7つのガイドライン
日本小児心身医学会 (編集)
南江堂; 改訂第3版
2025/10/1発売

子どものこころの発達を知るシリーズ05 心身症の子どもたちストレスからくる「からだの病気」 (子どものこころの発達を知るシリーズ 5)
田中英高 (著)
合同出版
2014/12/16発売

小児内科55巻6号2023年6月号 小児の心身症~いま改めて心身相関を考える~
「小児内科」編集委員会 (編集)
東京医学社
2023/6/13発売

関連外部リンク

Psychosomatic disorders in pediatrics
National Institutes of Health (NIH) | (.gov)

Psychosomatic Disorder
Cleveland Clinic

How to recognize and manage psychosomatic pain in the pediatric emergency department
National Institutes of Health (NIH) | (.gov)